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概要参戦作品(プレイアブルキャラクターのみ) THE KING OF FIGHTERS '94 THE KING OF FIGHTERS '95 THE KING OF FIGHTERS '96 THE KING OF FIGHTERS '97 THE KING OF FIGHTERS '98 Dream Match Never EndsTHE KING OF FIGHTERS '98 Ultimate Match THE KING OF FIGHTERS '99 THE KING OF FIGHTERS 2000 THE KING OF FIGHTERS 2001 THE KING OF FIGHTERS 2002 Challenge to Ultimate BattleTHE KING OF FIGHTERS NEOWAVE THE KING OF FIGHTERS 2002 Unlimited Match THE KING OF FIGHTERS 2003 THE KING OF FIGHTERS XI THE KING OF FIGHTERS XII THE KING OF FIGHTERS XIII THE KING OF FIGHTERS XIV THE KING OF FIGHTERS XV 外伝作品THE KING OF FIGHTERS EXシリーズ KOF MAXIMUM IMPACTシリーズ KOF SKYSTAGE その他の展開 MUGENにおけるKOF 概要 SNKの2D対戦型格闘ゲーム。 本編シリーズ(ナンバリングタイトル)を始め、 外伝的作品に『NEOWAVE』や『熱闘』『EX』シリーズ、3Dの『MAXIMUM IMPACT』シリーズなどがある。 『KING OF FIGHTERS』というタイトルは、元々『餓狼伝説』『龍虎の拳』作中で開催される格闘大会の名称。 当初SNKは「キング」という略称を定着させたかったようだが、専ら「KOF」と呼ばれている。 格闘ゲームに関連する文脈の中では、『'94』などの年号のみで呼ばれる場合もKOFの事と考えてまず差し支えない。 3対3のチームバトル(作品によっては最大4対4)と登場キャラクターの多さが最大の特徴となっている。 また対戦格闘ゲームにおけるクロスオーバーの元祖でもある。 そしてこれまで1対1で対戦する事が主だった対戦格闘ゲームにおいて、 「複数キャラを選択してチームを組む」といった「チーム制対戦格闘ゲーム」というジャンルも確立し、 他社の対戦格闘でもこのルールを取り入れる作品があったりと、『龍虎の拳』と同様対戦格闘ゲームに新たな可能性を見出したタイトルでもある。 これといったストーリー展開の無い『'94』、『'98』、『2002』、『XII』などは「お祭り作品」「ドリームマッチ」等と呼ばれ、 『'95』~『'97』は「オロチ編」、『'99』~『2001』は「ネスツ編」、『2003』~『XIII』は「アッシュ編」と題されている。*1 『'94』開発段階では完全新作として計画されていたようだが、出場キャラ数のあまりの多さにスタッフが音を上げたため、 ドリームマッチ路線に切り替えられたという経緯がある。 SNKの過去作品に何の関係も無い新キャラクター(日本チームやアメリカンスポーツチームなど)が登場したり、 知名度・人気も高かった『サムライスピリッツ』のキャラクターが、 かつては「世界観が違うため」という理由で(外伝作を除き)外されていたりしたのはこのためで、 当初から独立したストーリーを展開するプランはあったようだ。 基本システムは1レバー+4ボタン(A:弱P、B:弱K、C:強P、D:強K)、同時押しで特殊動作。 作品によっては特殊動作専用ボタンが加わる場合もある。 登場キャラの多さに加え『2003』まで開発期間が毎年1年弱しかなかったため、ゲームバランスや操作性に問題を抱えている場合が多い。 そんな中、シリーズの区切りでリリースされたお祭り作品である『'98』や『2002』、 年号ナンバリングを撤廃し1年以上の開発期間をかけてリリースされた『XI』(2005年稼動)、 『2002』のパワーアップ版をさらにアーケードで再調整した『2002 UNLIMITED MATCH』(2009年稼働・翌年に闘劇ver.として移植)、 『'98』のリメイク『'98 ULTIMATE MATCH』をさらに再調整した『'98UM FINAL EDITION』(2011年稼働・2014年にPC版発売)、 家庭用版をベースとしてアーケードへ逆輸入した『XIII CLIMAX』(2012年稼働)、 それをベースにオンライン関係の問題が改善されたPC版『XIII STEAM EDITION』(2013年発売)、 等はゲームバランス面で評価が高い傾向にある。 なお、参戦キャラクターが元のシリーズとは違う設定や性能を付与されイメージが改変されている事があり、 この点に関するオールドファンからの批判は少なくない。 ただし『KOF』のストーリーは、 『月華』~『龍虎』(~『ファイヤースープレックス』)~『餓狼』(~『風雲』)と展開される、所謂「SNK正史」の時間軸には含まれていない。 言わば「パラレルワールド・もう1つのSNK世界」のような位置付けになっている。 一番分かりやすい差異は、原典では設定上10年ぐらい離れているはずの『龍虎』と『餓狼』が、 この『KOF』の世界ではどちらも同年代扱いになっていたりする所だろう。 他にも原典の時系列に関係無く、時代を超えてキャラが集結していたりするのもお祭り時空ならでは。 また、お祭り作品のため、キャラの性格なども原典から誇張され、ややギャグ色を強めたものになっている。 もっとも、その後『KOF』が人気を博した結果、本家本元の原作よりも『KOF』の方が有名になってしまい、 本家でのキャラ設定よりも、『KOF』で誇張されたキャラ設定の方がメジャーになるという逆転現象が起きてしまったのだが…。 よくある「龍虎一家は貧乏で一日中ソバ」「キムは正義バカな偽善者」等の設定は、本来は『KOF』独自のパロディだった。 各作品毎のキャラランクについてはこちらを参照。 参戦作品(プレイアブルキャラクターのみ) 『餓狼伝説』 シリーズ 『龍虎の拳』 シリーズ 『怒』 シリーズ 『サイコソルジャー』 『風雲』 シリーズ 『武力 ~BURIKI ONE~』 『サムライスピリッツ』 シリーズ THE KING OF FIGHTERS '94 1994年。KING OF FIGHTERSを開催する。なお、今大会は特別ルールとして3人1組のチーム対戦形式にて取り行う。以上……。 [R] 1994年8月にMVS(業務用NEOGEO)で稼動。 ROM容量は196Mbit(1Mbitは1MBの8分の1の単位で、8Mbit=1MBとなる)。 以前からファンの間では「いつか出るのではないか」と噂されていたSNKゲームのオールスター的作品。 + 発売までの経緯と、KOFイメージの決定に纏わる話 SNK自身もこのタイトルは大がかりで難産なタイトルだった故に広告展開も凝っており、 アーケードリリース直前まで、タイトル以外の情報は一切カットしていた。 当時は積極的にTVCMも打っていたSNKがほんの一瞬(2カットほど)、しかも1秒にも満たないゲーム画面と、 後は街頭インタビューを模したCM作りで、ユーザーにとっては本当に「未知なるゲーム」としてその発売を待つ事となった (なおCMは15秒Ver.と30秒Ver.の2種類があり、30秒Ver.の方は比較的長めにゲーム画面を出していたが、 これが流れるのが主に深夜帯であり、かつ流された回数も少ないため、割と頻繁に流していた15秒Ver.の印象が強いせいでもある。 またCMはラジオの深夜放送(オールナイトニッポンなど)で、音声のみを流していたというのもあり、 視覚的な情報は発売までは本当に限られていた状態だった)。 満を持して登場となった『'94』は、それまでのSNKファンを内容的にも視覚的にも驚かせる事となる。 それまでのSNKのドットは、原色に近い色使いと丸みを帯びた特徴あるものだったのだが、 『'94』のものはシャープなライン・ドットの組み合わせと淡い色使いによる、SNKドットのイメージを大きく覆す物だった。 これは、当時業界最高峰と言われるドット技術を持っていた元アイレム(現・アイレムソフトウェアエンジニアリング) のスタッフがSNKに移籍し、ドット製作を担当したため (これ以前に同じスタッフがドットを担当した『ラストリゾート』というシューティングもその美麗さから高い評価を受けている。 後の「メタルスラッグ」シリーズのドットもこのスタッフが作り上げたものである)。 このグラフィックがKOFシリーズのトータルなイメージを決定付けたと共に、 ドット製作に一分の妥協も許されないプレッシャーとして、後々にまで続く事となった。 後の作品(特に『2001』以後)で「改悪」という表現がよく聞かれるのも、旧SNKの技術水準が高かった事を示している。 主人公は草薙京だがまだ影が薄く、初期カーソルは餓狼伝説チームと龍虎の拳チーム、 HOW TO PLAY画面もテリーとリョウが務めている。 ストーリーはハイデルンとルガールの因縁を除けばほぼ存在しないが、オロチ編の前日譚という事になっている。 システムも当時の主力シリーズであった『餓狼』『龍虎』を融合させ、アレンジを加えたものを採用。 小足連打が強すぎるため、突き詰めれば小足ゲーと言われバランスはあまり良くないが、 他を圧倒するキャラ数や多くの斬新な試みが受け話題性は極めて高く、シリーズ一作目としての評価は上々だったと言える。 また対戦格闘ゲームとしてはかなり演出面でも凝った作りになっており、開幕前のステージ登場演出を始め、 『2002』まで、そして『XIII』から復活した「チーム最後の一人が倒されるとそのまま画面がホワイトアウトしていく」という伝統のKO演出も、ここで確立された。 また、2004年12月にはKOF10周年記念作品としてアレンジ+ドットのハイレゾ化を行った『'94 RE-BOUT』がPS2にて発売された。 こちらではイラストや背景が一新されており、1Pのデフォルトカーソルもきちんと日本チームに合わさっている(2Pは韓国)。 同時収録としてネオジオ版『'94』も「ネオジオモード」という形で入っており、以降のリメイクシリーズでも定番となった。 ちなみにこれが、NEOGEO以外の機種での初めての『'94』の移植となった (94年当時、SNKはNEOGEO以外の機種での移植はしないと宣言したのだが、経営の不振により翌年にはSSやPSの移植を再開)。 登場キャラクター 日本最強チーム(日本) 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム(イタリア) テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム(メキシコ) リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ 怒チーム(ブラジル) ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム(中国) 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム(イギリス) ユリ・サカザキ 不知火舞 キング キムの教育してやるチーム(韓国) キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ アメリカンスポーツチーム(アメリカ) ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー ボスキャラクター ルガール・バーンシュタイン(RE-BOUTのみ使用可) RE-BOUTのみエディット専用で参戦 草薙柴舟 チームバトルシステムシリーズ最大のウリ。1チーム三人構成で3対3の勝ち抜き戦を行う。勝つと体力が少し回復(前ラウンドの残りタイムで増減)し、そのまま次の相手と戦う事になる。この作品ではチームメンバーは固定。各チームは各国の予選を勝ち抜いた代表チームという設定だった。 ダッシュレバーを前or後ろに二回素早く入力。ランではなくステップ動作。一部キャラはステップ中に空中特殊技(中段)や空中必殺技が出せる。 攻撃避け非行動時にAB同時押しで発動。打撃に無敵だが投げに無防備。モチーフは『餓狼』シリーズのライン移動。 避け攻撃(スルーアタック)餓狼2等と同じくガードモーション中にレバー前+ボタン操作で上半身無敵の攻撃を繰り出す。全キャラ共通でダメージは0だが必殺技キャンセルが可能。 ふっとばし攻撃CD同時押しで出る威力と判定の強い通常攻撃。ヒットすると相手は吹き飛んでダウンする。キャンセル可。空中でも出せるがしゃがみガード可能で、本作のみグラフィックがJ強Kと同じ。モチーフは『餓狼2・SP』のライン飛ばし攻撃。実は空中吹っ飛ばし攻撃は本来仕様にはないバグであったため、インスト等の説明には無かった。『'95』以降は空中でも専用グラフィックが用意され、仕様となった。 特殊技(一部のキャラ限定)レバー入れ攻撃で(中段の)特殊技が出せる。キャンセルは不可、通常技をキャンセルして出せない。 パワー溜めABC同時押し。 龍虎の拳の気力溜めがモチーフ。パワーMAXになると攻撃力上昇(約1.5倍)、ヒット・ガード時のノックバック増加、超必殺技が一度だけ使用可能(使った後、パワーMAX状態解除)のアドバンテージを得られる。パワーは攻撃を喰らったりガードしたりする事でも溜まるが、これでパワーMAXになった場合は溜めてパワーMAXになった時よりも持続時間が短くなる。 超必殺技パワーMAX状態中にMAX解除と引き換えに発動可能。体力が1/4以下になると使い放題になる。パワーMAXかつ体力1/4以下であれば威力が上昇する。 ガードキャンセル実は存在するガードキャンセル。5回以上連続でガードした場合、必殺技や超必殺技でガードキャンセル可能。 挑発相手から離れてC。龍虎の拳同様、パワーMAXで無い限りは相手のパワーゲージを減らす事が出来る。通常移動でキャンセル可、またCボタン連打で通常より多くのゲージを減らせる。 大ジャンプレバーを上要素へいれてすぐにニュートラルに戻すと通常より飛距離の出る大ジャンプになる。意図的にデザインされたものではなく、バグから生じた動作。 援護攻撃待機メンバーが画面内に見えており、かつ相手より体力が少ない時に気絶、または掴み技を喰らっている間にABC同時押しでメンバーが背景から飛び込んできて相手を攻撃する(ダメージはなし)。ただし、待機メンバーが既に負けている場合(使用キャラが三人目の時)は援護不可。モチーフは餓狼シリーズのライン移動攻撃。ストライカーの先駆けとも言える。 その他餓狼伝説のキャラのみしゃがみ歩きが可能。 ユリとキングにのみ脱衣KOが存在。 コマンド投げが連続技に組み込める。ただし本作ではコマンド投げを連続技に組み込んだ後に、ステップで近付いてダウンした相手を再びコマンド投げで投げてしまえる凶悪なバグが存在している。 一部必殺技のコマンドはインストカードと同様に入力しても発生せず、最後にニュートラルが必要。京の鬼焼きやケンスウの神龍天舞脚が露骨に出しにくいのはこれが原因。 次作の『'95』でも流用される事になる勝利アナウンス「〇〇(勝利キャラ名), WON!」はWONの発音が明らかに間違っている(ウォンでなくワン"wˈʌn"が正しい)。 THE KING OF FIGHTERS '95 1995年7月にMVSで稼動。シリーズ第二作、オロチ編第一章。ROM容量は250Mbit。 京のライバルキャラとして八神庵が登場し、爆発的なブームを巻き起こした。 格闘ゲーム界全体が攻撃力インフレ傾向の真っ只中に登場したため単発ダメージはシリーズ最大 (お互いパワーMAXの吹っ飛ばし攻撃1発が、超必殺技を直撃させたのと同レベルのダメージ。詳しくは後途)。 特にパワーMAX中のガーキャンの強さが洒落にならないため、突き詰めればガン待ちガーキャンゲーと言われる。 SEやもっさりした挙動に独特の味があり、コアなファンが多い。 『'94』からの変更点のみ下記。 登場キャラクター 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ 怒チーム ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム ユリ・サカザキ 不知火舞 キング キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ライバルチーム 八神庵 ビリー・カーン 如月影二 隠しキャラクター 草薙柴舟(中ボス)、オメガ・ルガール(最終ボス) チームエディットシステム(新)本作からから固定チームの他に、任意のキャラ3人でチームを構成する事が可能に。 避け攻撃(カウンター攻撃)(新)スルーアタックが削除され、避け動作中に任意のボタンで発動する派生技に変更。専用の動作と共に小ダメージの攻撃を放つ。キャンセルも可能。本作より以降のシリーズ及びクロスオーバーシリーズと共通の操作になる。 ガードキャンセル『'94』の時とほぼ同じ仕様だが、パワーMAX時に限りガード一回目からガードキャンセル可能。これにより本作品の対人戦は独自の緊張感を持つ。 挑発BC同時押しで間合を問わずに出せるようになった。また挑発途中でも中断して行動出来るフォロースルーも可能。連発は出来ないが、相手に安易にMAX状態へと持って行かせないようになった。 大ジャンプ本作から正式な仕様として採用。また使用時に残像が出るようになり、視覚的に解りやすくなった。 打撃投げ(一部のキャラ限定)(新)投げ間合でのみ出す事が出来る初段がガード不能(またはガードクラッシュ確定)の連続攻撃型打撃技。現在の一般的な打撃投げとは微妙に違う。詳しくは該当項目を参照。 その他このゲームでは単発の攻撃力が高いのに加え、パワーMAX時だと攻撃力がそこからさらに1.5倍になり、尋常ではないダメージを叩き出す。しかもこのパワーMAX時では攻撃力と引き替えに防御力が落ちるようになっており、上記にある両者共パワーMAX時での被ダメージが約2倍に跳ね上がるため、この条件になると通常のキャラの基本コンボだけで10割行ってしまうという即死ゲーにまで発展する。もちろんこれは通常技のみならず必殺技や超必殺技にも適応される補正なため、全シリーズ中で一番、即死コンボが多数存在する作品となっている。 このシステム、というかバグ自体は実は『'94』から存在していたが、必殺技を出した際に、それが弱で出した場合に攻撃発生までに同じ必殺技のコマンドを強で入力し直すと、そのコマンドが成立した時点で弱必殺技が途中キャンセルされてそのまま強必殺技へ移行してしまう「すり替え」というのがある。しかも一般的なキャンセルとは異なり、モーションを引き継いだまま切り替わるので、仕込まれた事がまず分かりづらい。例えばテリーのバーンナックルは、弱と強では所謂予備動作の「バンザイポーズ」の長さが目に見えて違うが、この方法だと弱の予備動作で攻撃発生時には強の威力と移動距離になるというすり替えが可能となる。こと『'95』では、このすり替えによる永久パターンもあるため、ガーキャンからのすり替え永久と、即死に纏わるテクニックが見受けられていた。 ごく一部のキャラクターのみ相性が悪いと設定され、援護攻撃が行えない。例えば、京と庵は互いを援護しない、柴舟はルガールのみ援護する、ルガールは一切援護に行かない上に柴舟と(何故か)キム以外の援護を受けられない、等。 THE KING OF FIGHTERS '96 1996年7月にMVSで稼動。シリーズ第三作、オロチ編第二章。ROM容量は362Mbit。 システムは前2作から大幅に変更。また多くの飛び道具が飛ばなくなったため、接近戦主体の攻め合いのゲームへ。 意欲的な作品だったもののコマンドの受け付けが異常に厳しく、 また鉄板と呼ばれた連続技の数々がこのゲームでは異常に繋がりにくくなった等、バランスも悪かったためゲームとしての評価は低い。 突き詰めればコマ投げとふっとばしゲーと言われ、またジャンプの多彩化によりバッタゲーと呼ばれるようにもなった。 また、一部のキャラの突然のコマンド変更や、 象徴的な飛び道具を使うキャラクター達が軒並み飛ばなくなる、もしくは途中で急に消滅するなどのキャライメージの急転換等、 大きな変更が却ってゲームイメージにあまりよくない印象を持たらしてしまい、 転換を求めた要素が必ずしもよい結果に繋がるとは言い難いものとなった。 しかしキャラクター人気は依然高く、 この頃から勢いを失いつつあった『餓狼』・『龍虎』・『サムスピ』シリーズに代わるSNKの看板タイトルとして認識されるようになる。 同人人気が高まった一方、一部で「キャラゲー」と揶揄される原因も招いた。 BGMはシリーズを象徴する曲「ESAKA?」など名曲が揃っており、シリーズ最高のBGM群との呼び声も高い。 登場キャラクター 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム 不知火舞 キング 藤堂香澄 キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ 八神チーム 八神庵 マチュア バイス ボスチーム ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.BIG ボスキャラクター(一部家庭用でのみ隠しとして使用可) 神楽ちづる(中ボス)、ゲーニッツ(最終ボス) ダッシュ前ダッシュがステップから二回目のレバーを入れ続ける限り走るランに変更。隙はほぼ無し。 受け身(新)吹き飛び時、地面に着地する瞬間にAB同時押し。 ジャンプ関連多彩なジャンプ(と飛び道具の飛距離低下)がゲームのハイスピード化に拍車をかけた。大ジャンプレバーを下要素に入れた後orダッシュ中に上要素に変更。残像が付き素早く飛距離が出る。 小ジャンプ(新)レバーを一瞬上要素に入れる。高度が低いジャンプ。 中ジャンプ(新)レバーを一瞬下要素に入れた後orダッシュ中にレバーを一瞬上要素に入れる。小ジャンプの高度で素早く飛距離が出る。 緊急回避動作(前転・後転)(新)レバー前+AB同時押しで前転、(レバー後ろ+)AB同時押しで後転。攻撃避けに代わる新しい回避動作。コマンドを入力する事で打撃無敵になりつつ一定距離移動する。ただし投げには一切無防備で動作終了間際に隙がある。パワーMAX時はMAX解除と引き換えにガードキャンセルから緊急回避動作ができ、動作終了間際の隙は無くなる。 投げ外し(新)相手に投げ技を喰らう瞬間にAB同時押し。掴み投げとコマ投げは外す事が出来ない。 空中ガード(新)垂直ジャンプ、後方ジャンプ時にレバー後ろ要素。空中技と飛び道具系がガード出来るが、地上技はガード不能。 ガードクラッシュ(新)ガードし続けると強制解除され、一定時間硬直する。が、クラッシュするタイミングが分かりづらく、無防備になる時間も短い。 カウンターヒット(新)相手の攻撃の出際に攻撃を当てるとCounter!!の文字が出て通常より威力がアップ。さらに空中で食らい判定が残り、ダウン攻撃が当たっても空中で追撃が出来る。パワーMAX状態中はカウンターを受ける状況が増えてしまう。 クリティカルヒット(新)一部の技のみ、攻撃HIT時に稀にクリティカルヒットとなり、ダメージとヒットバックが大きくなる。クリティカル時はCritical hit!の文字が出る。 MAX超必殺技(新)体力1/4以下、かつパワーMAX時に超必殺技のコマンドを入力すると成立。演出が変化し、威力が強化される。 挑発『'95』と同じ方式で、BC同時押しで出せる。『'95』よりもさらにフォロースルーする中断タイミングが早まったため、素早い連発が可能となり、対人戦では中々ゲージが溜まらない状態になりやすかった。 その他連続技成立時にヒットカウントが表示されるようになった。 攻撃避け、特殊技、ガードキャンセル必殺技・特殊技、脱衣KO、しゃがみ歩きの削除(攻撃避けは大門とクラークのみ使用可)。 ガードポイント付き必殺技の導入。 各キャラの相性が「良い」「普通」「悪い」とより細かく設定され、相性が良いキャラは100%援護、普通の場合は50%、悪い場合は絶対に援護しない。これは各キャラ双方向で別々に設定されており、例えば庵は全員に対して相性が悪く本人は誰も援護しないが、逆に悪人を慕うチャン・チョイからは必ず援護してもらえる、等。 THE KING OF FIGHTERS '97 1997年7月にMVSで稼動。シリーズ第四作、オロチ編完結章。ROM容量は460Mbit。 『'96』を継承・進化させたアドヴァンストモードと『'94』風のエキストラモードから選択が可能に。 『KOF』のシステムの形はここで完成されたと言っても良い。 しかし肝心の作り込みが甘く、『'96』とは正反対にコマンド受け付けが緩すぎるため暴発が多発。バランスも良いとは言えない。 特に隠しキャラクターが対戦を崩壊させており、突き詰めるまでも無く暴走ゲーと言われる。 オロチ編の完結章としての演出やストーリーは評価されており、人気は低くない。 BGMは曲の出来そのものは悪くないものの、ステージの殆どが環境音(風や人の雑踏の音)で構成されており、 特定のキャラのみBGMが鳴るという事で、著しく盛り上がりに欠けるという評価を下されてしまっている。 + 余談 ちなみに、中間デモで見られるトーナメント表によると、実際はこの大会には64ものチームが出場している様だ。 プレイヤーに明かされているのはその内僅か9チーム。他の参加者はどんな顔触れだったのだろうか? 中国ステージの背景で次の試合を待っているチームだけでも、 如月影二、望月双角、ゲーマント(NEOGEOのマスコットキャラ。ロゴで「O」扱いされている仮面はこいつのもの) ボブ・ウィルソン、ロディ・バーツ、レニィ・クレストン 山田十平衛、タン・フー・ルー、リー・パイロン 藤堂竜白、ダック・キング、ヘビィ・D! ブライアン・バトラー、ラッキー・グローバー、(+何故かこちらでもヘビィ・D!) 横スクロールアクションゲーム『トップハンター』のロディー、キャシー、キャプテン・クラプトン サリーとエリザベス(キングが経営するバー「イリュージョン」に務めている双子のウェイトレス)、ロデム(ルガール・バーンシュタインが飼っていた黒豹) が存在し、プレイする度に背景キャラクターが変化するという豪華仕様になっている。 登場キャラクター 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ '97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 ニューフェイスチーム 七枷社 シェルミー クリス エディット専用 八神庵 矢吹真吾 隠しキャラクター '94草薙京 乱入キャラクター(隠しとして使用可) ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ 中ボス(隠しとして使用可) 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス 最終ボス(一部家庭用でのみ隠しとして使用可) オロチ 特殊技(復活)通常技をキャンセルして出せるようになり、中段などの特殊な性能が無くなる代わりに、必殺技でキャンセルがかかるようになった。(必殺キャンセル不可の技もある)これにより「通常技→特殊技→(超)必殺技」という流れが以降のシリーズの連続技の基本となった。 EXキャラクター(新)所謂裏キャラ。 一部のキャラは別性能のキャラが選べる。 暗転(新)超必殺技発動時に暗転・一時停止するようになった。このため超必殺技はほぼ連続技・割り込み専用となり、立ち回りの中で使う事が難しくなった。 モードセレクト(新)アドヴァンストモード(ADV)緊急回避動作・ジャンプ・ダッシュ(ラン型)・受け身・投げ外し『'96』と同じ。 アドヴァンストゲージシステム自発的に溜める事は出来ず、相手に攻撃を当てるor相手から受けるor必殺技を使用でゲージが増加。最大三本までストック可能。ゲージ一本消費で超必殺技・ガードキャンセル動作、MAX発動が使用可能。 溜めたゲージは端数切捨てでストック数のみ引き継がれる。%br()この際に前作までは援護攻撃にしか関係しなかった「キャラ相性」が大きく影響し、前のキャラと相性が良いと+1、普通だと±0、そして相性が悪いとストックが空になる。全キャラに対して相性が悪い庵を後発で出すとゲージが全消滅する等の事態が起こるため、相性を考慮した順番も重要になっている。 パワーMAX発動(新)ABC同時押しでゲージ一本消費し、任意のタイミングでパワーMAX状態になる。この状態で超必殺技を使うとMAX超必殺技に変化する。MAX超必殺技を出してもMAX状態は解除されない(超必殺技分のゲージは消費)。 ガードキャンセルガード中にゲージを一本消費してAB同時押しで緊急回避動作、CD同時押しでふっとばし攻撃。 エキストラモード(EX)避け・ジャンプ・ダッシュ(ステップ型)・投げ外し不可『'94』とほぼ同じ。 ただしスルーアタックやカウンター攻撃がない。 パワー溜め・挑発・受け身『'96』と同じ。 ただし自力で溜めるよりも敵の攻撃によってMAXになった時の方がMAX持続時間が長い。 挑発はスタートボタンで出すように変更され、ゲージを減らす事が出来なくなった。 超必殺技使用制限が無くなるのが体力1/8以下に変更。この時パワーMAX状態であればMAX超必殺技になる(使用後MAX状態は解除)。 ガードキャンセルアドヴァンストモードと同じ。ただしゲージが1本しかないため、即座にMAX状態が解除される。 THE KING OF FIGHTERS '98 Dream Match Never Ends 1998年7月にMVSで稼動。シリーズ第五作、『'94』以来のお祭り大会。ROM容量は683Mbit。 海外版のサブタイトルは "The Slugfest"。 ストーリーは存在しないが、代わりに各キャラクターへのインタビューが用意されている。 システムは『'97』と同じく、アドヴァンストモードとエキストラモードから選択が可能。変更点のみ下記。 前作で完成されたシステムをさらに洗練した形で、理想的なシステムバランスと言える。 キャラクターバランスも裏キャラ含めて総勢約50人という数から考えて奇跡的と言える良さに仕上がっており、 BGMや背景、隠し要素の評価も高く、本作をKOF歴代最高傑作に推す声は多い。 なお、ドリームキャスト移植版のサブタイトルは "Dream Match 1999" となっているが、内容は本作に準拠。 10年近く稼動させていた店も多い長寿タイトルとなったが、 リメイク作『Ultimate Match』が登場した事で、徐々に見かける機会は少なくなってきている。 登場キャラクター 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス '97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 八神チーム 八神庵 マチュア バイス おやじチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟 アメリカンスポーツチーム ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー エディット専用 ルガール・バーンシュタイン 乱入キャラクター 矢吹真吾 隠しキャラクター 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス 裏テリー・ボガード 裏アンディ・ボガード 裏ジョー・ヒガシ 裏リョウ・サカザキ 裏ロバート・ガルシア 裏ユリ・サカザキ 裏不知火舞 裏ビリー・カーン '95草薙京 ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しとして使用可) オメガ・ルガール ルーレットエディット(新)キャラ選択画面で「?」を選ぶと未決定メンバーが毎試合ランダムで決まる。ただし裏キャラは選ばれない。 アドバンテージシステム(新)1試合消化するごとに、負けた方が有利になっていくシステム。ADVモードは最大ゲージストック数が初期の3本から1本ずつ追加され、3人目は5本まで増える。EXモードはゲージの長さがどんどん短くなっていく(溜まりやすくなる)。 モードセレクトアドヴァンストモードフィーリングバリエーションシステム(新)援護攻撃の相性とは別物。各キャラは機嫌が良い・普通・悪いの状態が日替わりでランダムに決まり、負けた本人が上機嫌なら+1本、不機嫌なら-1本といった具合に交代時のゲージ引き継ぎに影響を及ぼす。キャラ相性と違い、次に出てくるキャラの機嫌は関係ないため注意。機嫌はオーダー決定時にスタートボタンで確認可。 MAX超必殺技使用後MAX状態が解除されるようになり、連発は出来なくなった。 投げ外しレバー横要素+いずれかのボタンにコマンド変更。 エキストラモードジャンプ各種ジャンプの使い分けがADVモードと同様になった。 カウンター攻撃(復活)『'95』と同仕様。 ステップ特殊技(復活)『'94』と同仕様。 挑発双方がエキストラモードの時に限り、『'96』までのように挑発でゲージを減らす事が出来るようになった。 アドヴァンテージシステム(新)チーム戦で1人負ける毎に有利になるシステム。ADVモードでは最大ストック数が+1され3人目では最大5本になる。EXモードではパワーゲージの長さが徐々に縮んでいく。代わりに1人目がやたら長い。 シングル戦では適用されず、ADVは最大3本、EXは2人目準拠の長さで固定。 その他投げ(超)必殺技にスカりモーションが追加され、それまでシリーズを通して強すぎた投げキャラが弱体化。 垂直小・中ジャンプ攻撃が横J攻撃と同じ物に。 現在は上記『'94』~『'98』までを1つにまとめたPSP版が発売されている他、PSPとPS3のPSNコンテンツ「NEOGEOステーション」や、 ゲームアーカイブス、バーチャルコンソールでプレイが可能になっている。 THE KING OF FIGHTERS '98 Ultimate Match 2008年3月にTaito Type Xで稼動。『'98』稼動10周年記念のリメイク作。略称は『'98UM』。 要望の多かった『 96』ボスチームやゲーニッツ、オロチなど13キャラが追加され、『'97』までに登場したキャラが総出演。 背景やBGMなどの強化の他、キャラクター性能やシステムにも大幅に手が加えられ、 特に無印『'98』でも強化されていたものの、まだ不利とされていたEXモードが再強化されている。 これらの調整を評価する声がある一方、発売日の大幅な延期や、一部の抜け出た性能を持つキャラの存在、 家庭用で使用可能となったボスキャラクターに調整が入っていないため、対戦で気兼ねなく使う事が出来ない点、 細かなバグ・誤植の多さなどに対する批判も少なくない。 PS2版ではオンライン対戦、課題に挑戦するチャレンジモード、無印『'98』ベタ移植のネオジオモード、 3D背景、アレンジBGM、ギャラリー、カラーエディットなどが追加されている。 後にXBOX Live Arcadeでも配信されたが、オンライン対戦とチャレンジモード以外のPS2版追加要素はほぼオミットされている。 2011年1月には、更に調整を加えた『THE KING OF FIGHTERS '98 Ultimate Match Final Edition』がNESiCAxLiveで稼働した。 この『UMFE』は2014年にSteamでWindows PCにも移植されている。ゲームバランス以外のベースはXBLA版のため追加要素は少ない。 そして、2022年6月21日にはPS4にてダウンロード版が発売された。 この『FE』では旧バージョンで猛威を振るったクラウザーが大幅に弱体化されているのを始め、全キャラの性能が見直されている。 無印『'98』から変更された仕様のみ下記。 登場キャラクター 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス '97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 八神チーム 八神庵 マチュア バイス おやじチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟 アメリカンスポーツチーム ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー '96ボスチーム ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.BIG 乱入キャラクター 矢吹真吾 ルガール・バーンシュタイン 追加乱入キャラクター 如月影二 藤堂香澄 隠しキャラクター 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス 裏テリー・ボガード 裏アンディ・ボガード 裏ジョー・ヒガシ 裏リョウ・サカザキ 裏ロバート・ガルシア 裏ユリ・サカザキ 裏不知火舞 裏ビリー・カーン '95草薙京 追加隠しキャラクター 裏ブルー・マリー 裏山崎竜二 裏キング 裏ギース・ハワード 乱入専用キャラクター(PS2版でのみ隠しとして使用可) ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ ボスキャラクター(PS2版でのみ隠しとして使用可) オメガ・ルガール ゲーニッツ オロチ モードセレクト選択したモードに関わらず、溜まり切っていない半端なゲージも含めて次のキャラに引き継がれるようになった。 アルティメットモード(ULT)(新)以下の3項目をADVタイプ、EXタイプのどちらかから選択して組み合わせるモード。CVS2のEXグルーヴや剣サムの祭スピリッツのようなもの(ただしEXグルと祭スピが家庭用のおまけ要素だったのに対し、アーケード用に調整されている)。よく使われるのは移動と回避動作をADV、ゲージをEXにした「'96モード」と呼ばれる組み合わせ。なお3項目全て同じタイプを選んだ場合は、ULTモードではなく通常のADVorEXモードと表示される。移動タイプ(ランorステップ) 回避動作タイプ(緊急回避or攻撃避け) ゲージタイプ(ADVゲージorEXゲージ) アドヴァンストモードアドヴァンストゲージシステムクイック緊急回避(『2002』、『XI』より追加)『2002』、『XI』のものと同仕様。地上通常技・特殊技ヒットorガード時に(レバー前+)AB同時押し。ゲージを1本消費する。 MAX超必殺技ゲージを3本消費する事で、MAX発動状態でなくとも使用可能になった。 フィーリングバリエーションシステム削除。 エキストラモードエキストラゲージシステムゲージがMAXになっても即パワーMAX状態にならず、1本だけストック出来るようになり、ADVモード同様ABC同時押しで任意にMAX発動が可能に(空中でも可)。また、相手の攻撃ヒット・ガード時に溜まるゲージ量が全体的に増えた。 クイックMAX発動(『2002』より追加)基本は『2002』と同様だが、地上・空中を問わず超必殺技以外の全ての技から発動可能。『2002』ではゲージ2本消費だが、EXモードは1本しかストック出来ないため、実質制限なし。またガードキャンセルで発動する事も可能。ただし即座にニュートラルに戻るのではなく、技後半のモーションを若干キャンセル出来る程度。 クイック攻撃避け(新)クイック緊急回避の攻撃避け版。操作とゲージ1本消費はADVモードと同じだが、MAX発動中はどこでもキャンセルのように残り時間を消費して出せる点が異なる。カウンター攻撃も出せるため、連続技に組み込む事も出来る。 ライフゲージ『'96』までのように、ライフ1/4以下で点滅する(超必殺技制限解除)ようになった。またチームメンバーが1人倒されるごとのパワーゲージの長さに変化はなくなり、代わりにライフゲージが点滅し始めるラインが1/3→2/5とさらに上がっていくようになった。 ライフ点滅中に超必殺技を使うと一定時間点滅が止まるため、一部の例外を除いて超必殺技連発の悪あがきは出来なくなった(ゲージをストックしていた場合はゲージ消費のみで、ライフ点滅は停止しない)。 双方がEXゲージであっても、挑発でゲージを減らす事は出来なくなった。 攻撃避け動作終わり際の隙がほぼ無くなったため、タイミング良く連発すると打撃に対して完全無敵になる。(ただし投げに完全無防備) 歩くスピードがADVモードの1.3倍になり、代わりにフロントステップ中に特殊技が出せなくなった。 投げ外しが出来るようになった。 投げ外し掴み投げも外せるようになったが、緊急回避・攻撃避け動作中に投げを食らうと入力を受け付けないようになった。 空中ガード削られるガードクラッシュ値が多くなり、空中でガードクラッシュすると着地後の硬直が長くなる。ただし空中ガードクラッシュ時も受け身を取る事が可能なため、あまり意味はない。FEより受け身不能に再調整された。 ガードキャンセルGCふっとばし攻撃の硬直が全体的に長くなった。 援護攻撃掴み投げを受けている時に発動出来なくなり、気絶した場合のみ可能になった。 その他フィーリングバリエーションシステムは廃止。ゲージ引き継ぎに運要素が無くなった。 挑発にキャンセルがかからなくなった。 ダウン追撃判定を持つ技が多数追加された。 THE KING OF FIGHTERS '99 1999年7月にMVSで稼動。シリーズ第六作、ネスツ編第一章。ROM容量は673Mbit。 海外版のみ "Millennium Battle" のサブタイトルが付く。 新主人公K と新たなプロットのもとに、未来的でサイバーな雰囲気に一新。 それまでの3対3チームバトルにストライカーが加わり、1チーム4人制となった。 しかし試合のテンポの悪さや操作の複雑化、バランスの悪さ、急激すぎる世界観の変化により人気はイマイチ。 BGMの評価だけは相変わらず高い。 システムの基本部分は『'97』~『'98』のアドヴァンストモードがベース。変更点のみ下記。 登場キャラクター 主人公チーム K マキシマ 二階堂紅丸 矢吹真吾 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 不知火舞 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン 女性格闘家チーム キング ブルー・マリー 藤堂香澄 李香緋 エディット専用 草薙京-1 草薙京-2 ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しとして使用可) クリザリッド 乱入キャラクター(隠しとして使用可) 草薙京 八神庵 エクストラストライカー(『'99EVOLUTION』のみ) セス ヴァネッサ 草薙京SP 麻宮アテナSP 大門五郎 神楽ちづる ビリー・カーン 山崎竜二 アルフレッド フィオ 天童凱 霧島翔 かわし移動(新)非行動時にAB同時押し。 緊急回避動作とほぼ同じだが、後転は素早く移動してから元の位置に戻るように変化。かわし動作中に任意の攻撃ボタンを押す事でかわし移動攻撃を出せるが、通常はキャンセルはかからない。 ゲージシステム『'97』のADVゲージがベースだが、最大3本固定で、キャラクターが交代すると引き継がれず0に戻る。その代わり、全体的にゲージ効率が上昇している。 ストライカーシステム(新)ニュートラル時にBC同時押しでストライカーボムを消費して仲間を呼び出し、専用動作で攻撃させる。ストライカーボムの初期量は3つ、一人倒されるごとに1つ増え、最大5つストック可能。呼び出し動作中は無防備で動作の出始めに攻撃を受けるとストライカー攻撃は発動しない。 カウンターモード(新)ABC同時押しでパワーゲージを三本消費して発動、一定時間持続。 効果は以下の通り。攻撃力上昇 ヒットバック増加 ガードキャンセル使用不能 超必殺技が使い放題(MAX版は不可)になるが、暗転が無くなるため一部発生が遅くなるものがある 特定の必殺技からスーパーキャンセル可能 かわし移動攻撃にキャンセルがかかる アーマーモードよりも持続時間が長い アーマーモード(新)BCD同時押しでパワーゲージを三本消費して発動、一定時間持続。効果は以下の通り。攻撃力・防御力・ガードクラッシュ値上昇 ヒットバック増加 ガードキャンセル使用不能 かわし移動攻撃がふっとばし攻撃になり、削りダメージが付く 必殺技で削れられなくなる スーパーアーマー装備(ロック技と一部のダウン技には無効。ダメージを受ける度に持続時間が減少) 超必殺技使用不能 オーバーヒート状態(新)カウンター・アーマーモード終了後、一定時間はゲージが溜まらなくなる MAX超必殺技ライフゲージ点滅時にコマンドを入力すると無条件で成立するように。ゲージ消費は通常と同じく1本。 ただしMAX版のみ使い勝手で劣る技もいくつかあるため、罠になっている。 カウンターモード中は強制的に通常版になるため使用不可。 その他本作から背景に控えのチームメイトが表示されなくなった。 オーダー決定画面がデフォルトで相手に分からないようになった(見せる事も可能)。 クリティカルヒット、援護攻撃、機嫌システムの削除。 THE KING OF FIGHTERS 2000 2000年7月にMVSで稼動。シリーズ第七作、ネスツ編第二章。ROM容量は682Mbit。 これを最後にSNKが倒産したため、旧SNK最終作となった。 ストライカーの自由度が広がった結果システム時点で対戦バランスが崩壊しており、 バグの存在もあって永久や即死連続技が大量生産出来る。 「ストライカーを封印すれば『'98』並の良バランス」とも言われる事もあるが、 「上位キャラの壊れっぷりを見ると、結局の所ストライカー抜きでもバランスは滅茶苦茶」という声もまた多い。 とはいえファンサービスとして大量に投入された隠しストライカーの存在や、CPU戦の楽しさを評価する向きもある。 また、オープニングや中間デモ、エンディングの出来はシリーズ最高傑作とする声は少なくない。 BGMもデモや背景と非常にシンクロしたNEOGEOサウンド円熟期と言える出来になっており、『'96』に次ぐ高評価を得ている。 システムの基本は『'99』とほぼ同じ。変更点のみ下記。 パワーゲージ前作と同じく最大3本だが、『'98』までのように溜めたストックのみ引き継がれるようになった。 代わりにゲージが溜まる速度は遅めになった。 緊急回避(復活)かわし移動は廃止。『'98』の緊急回避と同一仕様。 ストライカーシステムアクティブストライカーシステム『'99』から大幅に拡張。挑発する事でゲージを1本消費してストライカーボムを1個回復する事が可能。ボムの最大ストック値は前作と同じく1人やられる毎に1個ずつ増えていく。 ダウン中、仰け反り中以外であればいつでも呼べるようになった。 超必殺技のコマンドをBC同時押しで出す事で、超必殺技と同時にストライカー攻撃が可能。 投げ動作・投げ外し中にゲージを1本消費する事により、ストライカーで専用の追い討ちが可能。 隠しストライカーデフォルトキャラの他、ストライカー専用キャラとしてアナザーストライカー、マニアックストライカーが存在。PS2単体版で追加のストライカーも含めると総数は90を超える。 一方、DC版/PS2ネスツ編収録版ではPS2単体版の追加ストライカーが居ない代わりに、特定ストライカーに原作を再現した専用ステージ BGMが用意されているものもある。 カウンターモード・アーマーモード出掛かりが完全無敵、ガード不能・受け身不能の攻撃判定が出るようになった(ダメージは0)。 攻撃ヒット時のヒットバックがさらに長くなった。 オーバーヒート状態の時間が大幅に短縮。 MAX超必殺技体力無関係でゲージ3本消費に変更。コマンドは基本的にボタン同時押し。 今本作ら、MAX版に対応していない超必殺技や、逆にMAX専用技も登場するようになった。 投げ外し成功時相手が吹っ飛ぶように。 登場キャラクター 主人公チーム K マキシマ ラモン ヴァネッサ 紅丸チーム 二階堂紅丸 矢吹真吾 麟 セス 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 ブルー・マリー 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア キング タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン 女性格闘家チーム 不知火舞 ユリ・サカザキ 藤堂香澄 四条雛子 ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しキャラとして使用可) クーラ・ダイアモンド(中ボス) クローンゼロ(ラスボス) エディット専用キャラクター(隠しキャラとして使用可) 草薙京 八神庵 アナザーストライカー(太字はマニアックストライカー、斜体はPS2単体版で追加のもの) キャンディー・ダイアモンド(※クーラのノーマルストライカー) アナザーK ロッキー フィオ デューク・エドワーズ アナザー紅丸 コスプレイヤー京子 如月影二 大門五郎 ギース・ハワード ビリー・カーン ダック・キング 山崎竜二 楓 アナザーロバート 獅子王 天童凱 ゲーニッツ 七枷社 シェルミー クリス アテナ ケンスウ 白湯 渡部薫 キム・スイル キム・ドンファン キム・ジェイフン カン・ベダル 神楽ちづる ナコルル 李香緋 リリィ・カーン 霧島翔 マチュア&バイス フォクシー ネオ&ジオ ゲーマント 謎の格闘家 スマート・チャン クール・チョイ 草薙柴舟 アナザー庵 ルガール・バーンシュタイン クリザリッド ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ブライアン・バトラー ラッキー・グローバー ヘビィ・D! オロチ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ ヴォルフガング・クラウザー Mr.BIG ハイデルン THE KING OF FIGHTERS 2001 2001年11月にMVSで稼動。シリーズ第八作、ネスツ編完結章。ROM容量は682Mbit。 開発は韓国のゲームパブリッシャ・イオリス社が資金を援助する形でブレッツァソフト(現SNKプレイモアに吸収合併)が、 販売はプレイモア、サン・アミューズメント(同じくSNKプレイモアに吸収合併)が担当。 本作ではストライカーを継承しつつもストライカーボムを廃止ししてパワーゲージに依存し、 キャラ・ストライカーの任意選択、新システムのカウンター・アーマーモードの廃止など ストライカーによる前作のようなゲームバランスの破綻からは大幅な改善が得られたものの、 開発期間の短さ、開発環境の厳しさ、スタッフの不足、資金不足やスポンサーの介入により、 新キャラクターの調整不足、バグの多さに加えデモグラフィックやBGMといった演出のレベルの低さが目立ち、 ネスツ編のストーリーも消化不良のままうやむやに終了してしまったため賛否両論。 キャラビジュアルもCAPCOMに移籍した森気楼氏から餓狼開発チーム出身のノナ氏に変更され、勝利メッセージ画面は物議を醸した(特にジョー、ユリ)。 なおPS2移植版ではキャラセレ・対戦中の顔アイコン・勝利デモが全てノナ氏の公式イラストに差し替えられている。 ただしPS2『ネスツ編』のものはDC版ベースの移植なのでそのまま。 ストライカーを引き継いではいるため同一視されがちだが、『99』~『2000』とはやや毛色の異なるシステムとなっている。変更点のみ下記。 カウンターモード・アーマーモード廃止 タクティカルオーダーシステム(新)4人のメンバーを選び、実際に戦うキャラを1~4人から決定。残りはストライカーとして待機する。これによりKOF史上初の4対4対戦が可能に。対戦に参加する人数が少ないほどゲージストック数の増加、攻撃力・体力の上昇、ゲージ効率の上昇といった一長一短のアドバンテージを得る事が出来る。最大ゲージ本数はストライカー人数+1になるため、4人全員を戦闘メンバーにすると長いゲージ1本のみで攻撃力・防御力がガタ落ち等、大幅に不利になる。 ストライカーシステムキャンセルストライカーシステムストライカーボムの概念はなくなり、パワーゲージ1本消費で直接呼び出せるように変更。 ニュートラル状態以外では地上技をヒット・ガードさせた時のみキャンセルで呼ぶ事が出来るようになった。 ストライカーとして待機している人数に応じてレバー左、レバー下、レバー右+BCで最大三種類のストライカーを呼び分ける事が可能。また別のストライカーであればストライカー攻撃を更にキャンセルして呼び出す事も出来る。 アナザーストライカー、マニアックストライカーは廃止。 スーパーキャンセル(SC)ゲージを1本多く消費する事でいつでも可能に。 MAX超必殺技ゲージ2本消費に変更。 その他負けた後、途中まで溜めたパワーゲージの端数もそのまま次のキャラに引き継がれるようになった。 ワイヤーダメージを持つ技が大量に追加。 どこでも判定(本来食らい判定が発生しない状況に追撃判定を持つ技)の追加。 登場キャラクター 主人公チーム K マキシマ ウィップ 麟 日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 矢吹真吾 庵チーム 八神庵 セス ヴァネッサ ラモン ネスツチーム クーラ・ダイアモンド フォクシー アンヘル K9999 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 ブルー・マリー 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ハイデルン サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ メイ・リー 女性格闘家チーム 不知火舞 キング 李香緋 四条雛子 ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しキャラとして使用可) オリジナルゼロ(中ボス) イグニス(ラスボス) ゼロ専属ストライカー(PS2単体版のみ他のキャラでも使用可) グルガン 龍 クリザリッド + 勝利画面集(閲覧注意) THE KING OF FIGHTERS 2002 Challenge to Ultimate Battle 2002年12月にMVSで稼動。シリーズ第九作、お祭りKOF第三弾。ROM容量は686Mbit。 ネスツ編の集大成だが、良くも悪くもネスツ編の特徴だったストライカーシステムを遂に完全廃止。 『'98』までと同じ形式の3対3対戦となり、システムも『'98』のADVモードがベース。 全体的にゲームスピードが上がって長いコンボが可能になり、よりプレイヤーの腕が問われる内容となっている。 ゲームバランスは『'98』に匹敵するほど整っており、シリーズ最高傑作の候補に挙げられる。 ただし演出のレベルの低さ、BGMの貧弱さは相変わらずで、キャラクターの選出に対する不満の声も多く、 これらの点で『'98』の完成度に劣るとする意見がよく見られる。 PS2移植版では要望の多かった真吾、キング、暴走庵に加え、『SVC』からゲーニッツとギースが追加されている。 『'98』と並んで非常に息が長い作品となり、リメイク作『Unlimited Match』も発売された。 ストライカー・タクティカルオーダーシステム廃止 アドヴァンテージシステム(復活)1人負ける度にパワーゲージの最大ストック本数が+1増える。 さらに、『2001』以降と同じく途中まで溜めたゲージの端数もそのまま引き継がれるようになった。 パワーMAX発動(復活)BC同時押しで1ゲージ消費して発動。ただしシステムバランス調整の都合上、攻撃力が上昇した以前の仕様とは異なり攻撃力が減少する。クイックパワーMAX発動(新)任意の地上通常技がヒット・ガード時にMAX発動すると硬直がキャンセルされ、ニュートラル状態に戻る。通常では不可能な連続技が可能になるが、ゲージを1本余分に消費する。 どこでもキャンセル(新)MAX発動中のみ使用可能。通常はキャンセル出来ない全通常技・特殊技と一部必殺技から特定の必殺技にキャンセルがかかる。所謂オリコンの一種で、使用する度にMAX持続時間が減少。当初は通称だったが、『2002UM』で正式名称となった。 MAX2(新)体力1/4以下かつパワーMAX時にゲージ1本消費で使用可能。他の超必殺技の上位版ではなく、専用のコマンドと演出が用意されている。当初は名称不明で、「ファイナルベント」などと呼ばれていた。なお余談だが、この後に出た『SVC』に用意されたのは「EXCEED」であったりする。 クイック緊急回避動作(新)任意の地上通常技をヒット・ガード時にAB同時押し。1ゲージ消費。 投げ外しレバー横要素+CまたはDに変更。相手が押したボタンと合っていれば成功。掴み投げも抜けられるようになった。 その他ワイヤーダメージ・どこでも判定が大幅削除。 登場キャラクター 日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ 女性格闘家チーム 不知火舞 メイ・リー ユリ・サカザキ KOF96チーム 八神庵 マチュア バイス KOF97チーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 KOF98チーム 七枷社 シェルミー クリス KOF99チーム K マキシマ ウィップ KOF2000チーム セス ヴァネッサ ラモン KOF2001チーム クーラ・ダイアモンド アンヘル K9999(ACでは一人だけ乱入) 隠しキャラクター 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス KUSANAGI 家庭用版隠しキャラクター 矢吹真吾 キング 暴走庵 ギース・ハワード ゲーニッツ ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しキャラとして使用可) オメガルガール THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE 2004年7月にATOMISWAVEで稼動。ROM容量不明(MAX128MB)。 開発は『豪血寺一族』シリーズなどで知られるノイズファクトリー。 2004年リリースだが『KOF2004』ではなく番外編で、実質的には『2002』のマイナーアップバージョン。 ネオジオから移行しての新基板であるATOMISWAVEの性能を把握するためのいわば「実験作」に近い。 しかし新基板移行後初の作品でありながら肝心な部分がほとんどコピペなため変わり映えしなかった事や、 バグが結構存在しゲームバランスが劣化したため『2002』ほど評価は高くない。 また、一部キャラは携帯サイトに入会して高額なポイントを支払わないと使用出来ず、 その中には『2002』では最初から使用出来るキャラもいたため、この点も批判を呼んだ。 ネットサービスが終了した現在はオペレーターコマンドで隠しキャラ無条件全解禁が可能になっている。 エフェクトやゲージなどの配色が全体的にキツめで、KOFに合っていないという意見も多い。 ただ劣化したとはいえ、ベースとなった『2002』譲りのバランスと、 「初心者がやりこんでいる人にも勝ちやすい」という、全体的に上級者の圧倒的優位性があまり無く、 純粋に誰もが対戦が楽しめるという事で再評価する声もある。 本作のATOMISWAVEでの経験を活かし、翌年の新作『XI』の稼働に繋がった。 基本システムは『2002』とほぼ同じ。変更点のみ下記。 パワーMAX発動廃止 ヒートモード(新)MAX発動の代わりに採用。 専用のボタン(E)を押す事で発動・解除可能。攻撃力が約2割増加するが、発動中は徐々に体力が減っていく。体力が1/4以下になるか、相手の攻撃を受けると強制解除される。 モードセレクト(以前のものとは別物)試合開始前に3種類のモードの中から1つを選択。スーパーキャンセル(SC)モードゲージは最大3本ストック可能。スーパーキャンセル、クイック緊急回避、GC緊急回避、GC吹っ飛ばし攻撃、MAX超必殺技を使用出来る。 ガードブレイク(GB)モードゲージは最大2本ストック可能。ジャストディフェンス、GB攻撃、クイック緊急回避、GC緊急回避、MAX超必殺技を使用出来る。ただし本作のジャストディフェンスは空中不可、体力回復なし、必殺技キャンセルが不可。ガードブレイク攻撃はゲージ1本消費で出掛かりに全身無敵が付いたガード不能ふっ飛ばし。GCふっ飛ばし攻撃は使用不可。 MAX2(M2)モードゲージは1本のみストック可能だが、時間経過で自動回復。緊急回避全般が不可、GC吹っ飛ばし攻撃、ライフ1/4以下時限定でMAX超必殺技とMAX2を使用出来る。ただしギース・ハワードにはMAX2が存在しない。 その他試合開始時の初期ゲージ量がMAX。負けてもアドヴァンテージシステム発動は無い。 登場キャラクター 日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 韓国チーム ジョン・フーン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ 女性格闘家チーム 不知火舞 キング ユリ・サカザキ '96チーム 八神庵 マチュア バイス '97チーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 '98チーム 七枷社 シェルミー クリス '99チーム K マキシマ ウィップ 混合チーム クーラ・ダイアモンド 矢吹真吾 草薙柴舟 隠しキャラクター(AC版はAW-NETのポイント購入で使用可) 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス キム・カッファン ヴァネッサ ラモン 家庭用版隠しキャラクター(太字はPS2版のみ) セス KUSANAGI オメガルガール メイ・リー アンヘル ボスキャラクター(AW-NETのポイント購入で使用可) 若ギース THE KING OF FIGHTERS 2002 Unlimited Match 2009年2月にPlay Station 2で発売。KOF15周年記念のリメイク作。略称は『2002UM』。 『'98UM』に続く「UMシリーズ」の第2弾と銘打たれている。 『'99』~『2002』のキャラクターが総出演となったが、K9999だけは大人の事情で削られ、ネームレスが追加された。 また家庭用『2002』からの『SVC』キャラや裏キャラも追加されており、キャラ総数66は『'98UM』の64を抜いて格ゲー史上最多。 無印『2002』や『NW』で不満が多かった演出面の強化に力が入れられており、システムには『'98UM』ほど大きな変更はない。 ただし全体的な火力低下と共に特殊な補正が採用されたため、超必殺技単発の威力が低すぎるという声も聞かれる。 キャラクターバランスは吸引力が変わらなかった唯一つの格闘家さえ見なかった事にすれば、あとは概ね良好 (後のアーケード版以降では弱体化している)。 『'98UM』同様、無印『2002』ベタ移植の「ネオジオモード」も収録されている。 2009年7月9日には、SIエレクトロニクス社の汎用アーケード基板「SYSTEMBOARD Y2」にてアーケード版が稼働。*2 2010年6月24日には、アーケード版の仕様が逆移植された廉価版『THE KING OF FIGHTERS 2002 Unlimited Match 闘劇ver.』がPS2にて発売された。 2010年11月3日には、Xbox 360のXBOX LIVEアーケードにて配信。こちらにはPS2版には無かったオンライン対戦機能が追加されているが、 代わりにPS2版にあったネオジオモードとカラーエディット機能やギャラリーモードは削除されている。 後に2011年1月24日にはNESiCAxLiveにて稼働、さらに後の2015年2月27日にはSteam版が配信されている。 そして2021年にPS4版の移植が発表され、DL版が同年2月9日より配信開始。後にパッケージ版も同年の4月15日より発売している。 無印『2002』から変更された仕様のみ下記。 パワーMAX発動発動モーションの硬直が全キャラ均一になった。クイックパワーMAX発動クイックMAX発動を絡めた連続技にコンボ補正がかかるようになった(超必殺技除く)。 どこでもキャンセルMAX発動中は攻撃をヒットorガードさせた時のみタメ技の溜めが不要になり、全ての超必殺技がどこでもキャンセルで出せるようになった。 MAX超必殺技パワーゲージを3本消費する事で、MAX発動なしでも使用可能になった(スーパーキャンセルの場合は4本消費、MAX発動している場合は2002と同じ)。 MAX2全体的にコマンドが簡単になった。 条件を満たせばMAX超必殺技同様、非MAX状態でもゲージ3本消費で使用可能なった。 条件となるライフ残量ラインが30%に上がった代わりに、一度使用すると一定時間使用不能になった。使用可能状態になるとライフバーが赤くなる。 発動時にカットインが入り、技の終わり際に背景がガラスのように割れる演出が追加された。 ガードキャンセル全キャラのGCふっとばし攻撃の持続時間・硬直時間が平均化され、判定が強化された。GC緊急回避は移動距離と移動速度が上がっている。 ガードクラッシュガード耐久値ゲージがライフバーの下に表示されるようになった。 投げ外し入力受け付け時間が短くなった。また、移動技・当て身技の動作中と、強攻撃以外のボタンを押した時は入力を受け付けなくなった。 その他コマンド投げのスカりモーション中や、対空技を出している時にもカウンターヒットが適用されるようになった。 登場キャラクター 日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ 女性格闘家チーム 不知火舞 キング 藤堂香澄 美少女格闘家チーム 李香緋 四条雛子 メイ・リー ジョンチーム ジョン・フーン 麟 矢吹真吾 マスターチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 鎮元斎 八神チーム 八神庵 マチュア バイス '97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス K'チーム K マキシマ ウィップ エージェントチーム セス ヴァネッサ ラモン ネスツチーム クーラ・ダイアモンド アンヘル フォクシー クローンチーム KUSANAGI 草薙京-1 草薙京-2 エディット専用 ネームレス 隠しキャラクター 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス 裏タクマ 裏ロバート 裏ケンスウ 家庭用版隠しキャラクター ギース・ハワード ナイトメアギース ゲーニッツ ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しキャラとして使用可) クリザリッド、クローンゼロ、オリジナルゼロ、イグニス オメガルガール ラスト手前のチーム3人目のKOの仕方でボス戦が分岐。クローンゼロは超必、オリジナルゼロはMAX超必、イグニスはMAX2、それ以外とコンティニューしている場合はクリザリッド。 オメガルガールはボス戦までにKOされた手持ちのキャラ数が4以下で、かつコンティニューしていない場合のみ、ボス戦後に登場。コンティニュー不可。 THE KING OF FIGHTERS 2003 2003年12月にMVSで稼動。シリーズ第十作、アッシュ編第一章。ROM容量は716Mbit。 MVS・NEOGEOでの最後のKOFとなった。 三代目主人公アッシュ・クリムゾンを軸に、謎めいた雰囲気のストーリーが展開される。 対戦形式はVS.シリーズのように常時キャラクターの交代が可能となり、ラウンド制が廃止された。 しかし先行入力が一切不可、極端なダメージ補正、起き上がりの投げ無敵の異様な短さ、空中技からコマ投げが直接繋がる、 マルチシフトの調整不足による即死連続技の多発など、システムが完全に破綻しており、キャラクターバランスも最悪レベル。 BGMの出来自体は『2001』『2002』よりは悪くないものの、既に旧世代のマシンとなって久しいMVS・NEOGEOの音源では比較的音の悪さが否めず、 本作ではさらにSEが『SVC』からの流用になったため激しく劣化した。 オープニングやデモの質の向上、従来のキャラ構成に囚われない新キャラの選出・チーム編成を評価する声もあるが、総合的な評価は低い。 家庭用移植版では、従来通りの交代無しチームバトルや1対1のシングルバトルも追加されている。 『2002』からの変更点のみ下記。 マルチシフトシステム(新)(MUGENでは省略されている事が多いが、一部同キャラの交代で擬似再現しているキャラもいる)通常交代チェンジサイン点灯時にBCまたはCD同時押し。待機キャラクターが2人とも生存している場合、どちらで出すかで交代するキャラクターを選択出来る。 交代攻撃(チェンジアタック)チェンジサイン点灯時に↓・→+BCまたは↓・→+CDでパワーゲージを1本消費して発動。専用攻撃を出した後画面外に退場し、入れ替わりで待機キャラクターが猛スピードで攻撃を放ちながら登場。最初の攻撃が地上ヒットすると次のキャラの攻撃も連続ヒットし、そのまま連続技が継続出来る。空中ヒットした場合は連続ヒットしないが追撃が可能。最初の攻撃が空振りしても、交代したキャラの攻撃が当たればそのまま連続技が繋がる。 リーダーシステム3人のチームメンバーから1人を選ぶ。 本作では最初に決定したキャラクターで固定。 リーダー超必殺技2002/NWのMAX2に相当するもの。 パワーゲージを2本消費。リーダーしか使用出来ないが、ゲージさえあれば体力が最大でも使える。 ゲージシステム'98のADVモードに準拠。試合開始時の最大ゲージストック数は3本だが、一人倒れるごとに上限が1本追加され、残り一人になると最大5本ストック可能になる。ボスは最初から最大5本。 試合開始時から既にパワーゲージが3本溜まっている。 その他MAX発動関連動作、ふっとばし攻撃、クイック緊急回避、空キャンセルの削除。 登場キャラクター 主人公チーム アッシュ・クリムゾン、デュオロン、シェン・ウー 餓狼チーム テリー・ボガード、ジョー東、グリフォンマスク、 極限流チーム リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ 韓国チーム キム・カッファン、チャン・コーハン、ジョン・フーン 怒チーム レオナ・ハイデルン、ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル アウトローチーム 牙刀、ビリー・カーン、山崎竜二 女性格闘家チーム キング、不知火舞、ブルー・マリー 紅丸チーム 二階堂紅丸、矢吹真吾、大門五郎 女子高生チーム 麻宮アテナ、四条雛子、まりん K'チーム K 、マキシマ、ウィップ エディット専用 草薙京、八神庵 隠しキャラクター(家庭用では最初から使用可能) KUSANAGI(乱入キャラ)、神楽ちづる(中ボス、京 庵と組むと三種の神器チーム) ボスキャラクター(KUSANAGIを超必殺技で倒したかどうかでボスが変化。家庭用では隠しとして使用可能) 超必殺技以外で倒した場合 アーデルハイド 超必殺技で倒した場合 神楽ちづる・神楽マキ(中ボス)、無界(最終ボス) THE KING OF FIGHTERS XI 2005年10月にATOMISWAVEで稼動。シリーズ第十一作、アッシュ編第二章。ROM容量不明。 本編シリーズとしては前作から2年空いてしまったため、本作から年号が廃止され、ナンバリング表記に変更された。 前年には番外編『NEOWAVE』が出ていたため、ATOMISWAVEのKOFとしては第二弾となる。 『2003』とは打って変わって近代的・スタイリッシュな雰囲気が前面に押し出されている。 システムはマルチシフトを継承・進化させ、システムバランスは大幅に向上した。 乱入キャラとして復活した『風雲』『武力』のキャラを含む新キャラクターが好評を得ている。 操作が簡略化され連続技の難易度も下がったため間口は広がったが、キャラクターバランスにはやや偏りがある。 MVSで限界を迎えていた容量制限が無くなり、旧SNK時代に数多くの作品でメインコンポーサーを務めた、 「SNK新世界楽曲雑技団」の麻中秀樹氏を中心としたメンバーが手掛けたBGMの評価が非常に高い。 また、デモグラフィックとSEの質も格段に上昇。 アーケード版では長めのロード時間がステージ間にあったが、PS2移植版では基本RAM容量がATOMISWAVE基板の倍はあるので、 先行読み込み等でトータルロード時間が約半分に短縮。 また、一部キャラのバッタが強すぎるのが難点だったが、バランス再調整モードの追加でのフォローがされ、 さらに『NEOGEO BATTLE COLISEUM』からの再調整という形で7人ものキャラが追加された。 前作同様に従来のチームバトル形式や1対1のシングルバトル形式も収録。 ネット対戦機能に対応しており、さらにギャラリー等のおまけ要素も充実している。 目立ったバグも無く、SNK史上最高の良移植と言われる。 『2003』からの変更点のみ下記。 ふっとばし攻撃(復活)専用のボタン(E)が割り当てられ、リーダー超必殺技などのコマンドにも使用するようになった。 パワーゲージ試合開始時のゲージは空に戻ったが、1人負ける毎に最大ストック数だけでなく、蓄積ストック本数自体も1本増加する。 リーダーシステム対戦前のオーダー決定時にリーダーも変更出来るようになった。 スキルゲージ(新)パワーゲージとは別の第三のゲージ。時間経過で自動的・両者公平に溜まり、最大2本ストック可能。 自発的に溜める手段は無い(ただしMUGENでは省略されている事がほとんど)。クイックシフト(QS)地上攻撃がヒット・ガード中にACまたはBD。 スキルゲージを1本消費。『2003』の交代攻撃に相当するものだが、あらゆる技から繋げられるため連続技の自由度が広がった。 セービングシフト仰け反り中にACまたはBD。スキルゲージを2本消費。硬直をキャンセルし、交代攻撃を繰り出す。クイックシフトを絡めた連続技に対する救済措置で、理不尽な即死連続技を受ける事は激減した。ただし空中吹っ飛び中は使用不可。 ガードキャンセルシフトガード中にACまたはBD。スキルゲージを2本消費。硬直をキャンセルし、交代攻撃を繰り出す。 スーパーキャンセル(SC)出す(リーダー)超必殺技の消費ゲージに加え、スキルゲージを1本消費。 ドリームキャンセル(DC)リーダー超必殺技の消費ゲージに加え、スキルゲージを1本消費。対応した超必殺をリーダー超必殺技でキャンセル出来る。ゲージを最大使用する事でSC→DCと繋げる事も可能で、連続技の爽快感が増した。(MUGENではSC・DC共に無条件で出せるキャラクターも多い) クイック緊急回避(復活)スキルゲージを1本消費。 ジャッジメントインジケーター(新)(MUGENではほぼ再現不可能)画面中央上部の丸いメーター。タイムアップ時は残り体力ではなく、これがどちらに傾いているかで勝敗が決まる。攻撃を当てる度に当てた側に傾き、1P優勢時は赤、2P優勢時は青に変化。イーブンの時は黄色。リーダーの攻撃は傾きが大きく、試合終了時に黄色だった場合はリーダーが生き残っている方の勝利となる。 受け身『2003』までは後方に移動するのみだったが、本作では前方移動がデフォルトになった。レバーを後ろに入れた場合は従来通りの後方受け身になる。 その他どこでも判定が大量に復活(PS2版調整モードで再び大量に削除)。 空キャンセルが復活。 SNKプレイモアのKOFでは『2002』に次いで息が長く、現在でもたまににこのようなハイレベルな試合がうpされる事がある。 登場キャラクター 主人公チーム アッシュ・クリムゾン、シェン・ウー、オズワルド ライバルチーム エリザベート・ブラントルシュ、二階堂紅丸、デュオロン 餓狼伝説チーム テリー・ボガード、ダック・キング、キム・カッファン 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ、ユリ・サカザキ、キング 怒チーム ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル、ウィップ サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ、椎拳崇、桃子 アンチ極限流チーム まりん、如月影二、藤堂香澄 餓狼MOWチーム B・ジェニー、グリフォンマスク、牙刀 K'チーム K 、マキシマ、クーラ・ダイアモンド エージェントチーム ヴァネッサ、ラモン、ブルー・マリー 京 庵チーム 草薙京、八神庵、矢吹真吾 隠しキャラクター(乱入時に登場。後にエディット専用キャラとしてタイムリリース) アーデルハイド、天童凱、邪頭、ズィルバー、ショー・疾風 家庭用版隠しキャラクター 不知火舞、Mr.BIG、ロバート・ガルシア、ギース・ハワード、タン・フー・ルー、双葉ほたる、EX草薙京 ボスキャラクター(家庭用でのみ隠しキャラとして使用可) 紫苑(中ボス)、禍忌(最終ボス) THE KING OF FIGHTERS XII タイトーのWindows PCベースアーケード基板である、「TAITO Type-X2」にて2009年4月10日より稼働(全国稼動は4月25日)。 "KOF RE・BIRTH" をテーマに、「本来のKOFらしさ」を追求したシリーズ第十二作。 『XI』で完成されたマルチシフトは廃止、複雑なシステムの追加はなく、 「相殺」によるシンプルな「技に対する反応や対応」の駆け引きに重点が置かれた。 また、長年旧SNK時代からの使い回し+描き足し程度だったキャラグラフィックを遂に一新し、 「色数の縛り」「ドットサイズの限定」といったドット絵の基本を守りつつ、HD画質のアニメーションを実現した。 2D格闘ゲームの殆どがセル絵からの落とし込みにより、 キャラの色使いや動きに制限が無くなっている現在では考えられないほどの手間と時間がドットにかけられている。 これに伴って全体的に挙動が重くなり、既存のプレイヤーからすると違和感を覚える操作感となったが、 今までにない、そして何処か懐かしい駆け引きを思い出させる仕様となっている。 本作は純粋な対戦ツールとして製作されたため、「完全なる格闘大会としてのKOF」という設定になっており、 ストーリーは実質存在しない。言わばアッシュ編の番外編といった位置付けとなっている。 厳密には中間デモはあるのだが、ニュースキャスターが終始大会の進行を伝える平和なもの。 ある意味では裏の野望や暗躍などを抜きに純粋な格闘大会としてのKOFを完遂できた初の作品とも言えなくもない。 さらに登場キャラは歴代最少の20人(家庭用では22人)にまで減少し、お約束だったデフォルトチームも設定されていない。 ボスさえいないためCPU戦は単純に登場キャラだけで対戦していくだけ、 キャラクターの見た目に反してエフェクト&SEが軽い等、過去作に比べ物足りないという意見も多く見られる。 それらを考慮すると、どう見ても「作りかけ」のゲームであり、『XIII』までの繋ぎでしかなかった。 キャラグラフィックの進化と引換に、あまりに多くのものを犠牲にしすぎた感がある。 このため、本作のキャッチコピーの「ライバルなど、いない。」を「(悪い意味で)」等と揶揄する声もある。 操作方式Eボタンが削除され、NEOGEO時代と同じ4ボタン仕様に変更。 各種ガードキャンセル、マルチシフトシステム、ジャッジメントインジケーター、投げ外し廃止。 ズームイン・ズームアウト(新)龍虎の拳やサムスピ、アルカナハートのように、キャラの間合に応じて画面が拡大・縮小する。 パワーゲージ1本のみで、MAXになった後一定時間が経過すると解除される。超必殺技以外に使い道はない。ライフが減っても超必殺技使い放題とはいかないため、MAX超必殺技も存在しない。 通常技遠距離・近距離での変化が無くなった。一部の遠距離攻撃動作は特殊技の操作で出るようになっている。 相殺(新)本作の核となるシステム。同等の威力を持つ攻撃、必殺技を互いに同時に出し合った時に発生。また、飛び道具に強攻撃以上の技を重ねると打ち消す事が可能(龍虎の拳や初代サムスピのような仕様)。通常技は強攻撃同士のみ発生し、互いにダメージなし。必殺技を相殺すると少量のダメージを受ける。相殺後の硬直中はほとんどの動作でキャンセルがかかるが、互いに何もしなかった場合は自動的にバックステップを行い間合が開く。 クリティカルカウンター(新)ライフゲージ下にある「クリティカルカウンターゲージ」が溜まると発動可能。この状態でレバーニュートラル+強攻撃を出すと、キャラの全身が薄い炎に包まれるエフェクトが入る。この技でカウンターを取ると相手は一定時間行動不能に陥り、画面がズームアップ。通常技から通常技、必殺技から必殺技にキャンセルがかかるオリジナルコンボ発動状態となる。発動中はレバーを前に入れるだけでダッシュ。 また発動中に超必殺技を出すと演出が変化。持続時間が残り少なくなると、キャラの周りに緑色のエフェクトが出る。ゲージはMAXになった後一定時間カウンターを取れなかった場合はゼロに戻る。 通常投げレバー前or後ろ+AC同時押しにコマンド変更。 吹っ飛ばし攻撃CD同時押しにコマンド変更。本作では溜めが可能で、最大まで溜めるとガード不能になる。また通常技からキャンセルがかかるようになった。 ガードアタック(新)レバー後ろ+CD同時押し。相手の打撃技をガードした後、吹っ飛ばし攻撃を繰り出す。言うなればガードポイント付き吹っ飛ばし攻撃のような感じだが、吹っ飛ばし攻撃と投げには効果なし。上段下段の区別はないが、相手が攻撃しなかった場合もふっとばし攻撃が出るため、外すと大きな隙となる。 受け身着地の瞬間にいずれかのボタンに変更。 登場キャラクター アッシュ・クリムゾン、デュオロン、シェン・ウー、草薙京、二階堂紅丸、大門五郎、 八神庵、 麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎、テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東、キム・カッファン、 ライデン、リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル、レオナ・ハイデルン 家庭用版追加キャラクター エリザベート・ブラントルシュ、マチュア THE KING OF FIGHTERS XIII 『XII』に引き続き、タイトーのWindowsPCベースアーケード基板である「TAITO Type-X2」が使用されている。2010年7月14日より稼働。 シリーズ通算で第十三作目、ドット絵を一新した前作から二作目である。 『XII』が実質、対戦特化のシンプルなゲーム構成となっていたのに対し、本作では従来通りのストーリーに沿った展開となっている。 本作で、NEOGEOの最終KOFとなった『2003』から続くアッシュ編の最終章となっている。 ゲーム内容は、『XII』で新システム・新要素として登場した「相殺」「クリティカルカウンター」「ガードアタック」「画面の拡大・縮小」が完全に排除。 新要素として『2002』であった「どこでもキャンセル」を昇華させ、 専用ゲージ「ハイパードライブゲージ」発動中は無制限にキャンセル出来るというシステムで搭載。 さらに通常の必殺技・超必殺技をパワーゲージを使って強化するという「EX必殺技」「EX超必殺技」が追加され、 そしてEX超必殺技を上回るNEO MAX超必殺技が全キャラクターに追加されている。 グラフィックは前作同様のハイクオリティなドット絵が継続したが、キャラグラフィックは縮小され、それまでの水準に戻された (背景との配分は『2001』→『2002』の事例に近い)。 キャラクターは舞・キング・ユリの女性格闘家チームが復活、要望の高かったK'やクーラ、マキシマも復活し、 さらに『XII』から引き続き参戦したライデン・マチュアに加えバイスの復活とまさかのホア・ジャイ参戦。キャラの人数もかなりの増量となった。 また演出面も強化され、『SVC』以来となる対戦前のキャラクター同士の掛け合いが表示され、 「チーム最後の一人が倒されるとそのまま画面がホワイトアウトしていく」というKO演出も復活した。 同じ台詞の発声パターンが複数ある、勝利後だけでなく対戦中にも特定のキャラ同士の戦闘でしか発生しない台詞がある (舞がアンディにダウンを奪われる、リョウがロバートに龍虎乱舞を仕掛けるetc)など細かい演出も多くなった。 また、KOF、SNKプレイモアのアーケードとしては珍しく、「トレーニングモード」が搭載されており、 99カウント(1カウント2~3秒)の間は乱入されずにトレーニングをする事が出来るようになっている。 家庭用移植版ではゲームシステムやキャラクターバランスの大幅な再調整が施されており、アーケードとは良い意味で別物となった他、 新規プレイヤーキャラの追加、アーケード版では駆け足だったシナリオを補完するストーリーモードの搭載等が行われている。 しかし、オンライン対戦はラグ地獄でありまともに遊べるものではなかったため、良調整にも拘らず対戦人気は出なかった。 また、iPhone4,iPod touchにて本作をベースとした『THE KING OF FIGHTERS-i』が配信されている (Android版の『THE KING OF FIGHTERS Android』も存在する)。 参戦キャラは『XIII』より少ないが、家庭用参戦のビリーを最初から使う事が出来る。 その後、家庭用版の逆移植と共にさらなる再調整を行ったアーケード版『XIII CLIMAX』が2012年4月26日より稼動。 前述の事情で稼動店舗は当初少なかったものの、2013年9月12日からはNESiCAxLiveにて配信されたため、置いてあるゲーセンならプレイ可能。 そして2013年9月14日、タイトル単体としては初となるPC移植版の『STEAM EDITION』が、 FPS『ハーフライフ』シリーズで有名なValve Softwareが運営するDLゲーム配信サービス「Steam(スチーム)」よりリリースされている (なお、過去にもPCで動くKOFタイトルは日本でもパッケージ発売されているが、それらがNEOGEOのエミュレーションによるものに対して、 「エミュレーションではなく、PC専用に正式移植されたKOF」というのはこの「STEAM EDITION」が初である)。 動作環境に関しては、元々がWindowsOSで動作しているタイトルだけに、TAITO TypeX2相当のスペックが用意出来れば動作可能。 オンライン対戦にも対応しているが、CS機のPS3とXBOX360との対戦は出来ない。 稼働当初こそバグの存在や一部キャラが尖ったバランス、キャラ選出とシナリオ面などから厳しい評価を下されていたが、 パッチによるバグの修正や、家庭用移植以降の大幅なテコ入れ調整などの結果、 最終バージョンにあたる『XIII CLIMAX』や『STEAM EDITION』のバランスは歴代でも屈指の良バランスと好評。 海外の格ゲー大会『EVO』でもSNKおよびSNKプレイモアのゲームとして初めて3年連続で種目に選ばれるなど、高い評価を受けている。 操作方式Eボタンが復活し5ボタンとなっているが、ベースはNEOGEO時代と同じ4ボタン。ゲームスタート時に上の段が弱強パンチ、下の段が弱強キックとなるスタンダードなボタン配置か、NEOGEOのスタンダードなコントローラーのボタン配置となる、一線横並び配置とが選択でき、Eボタンは基本的に横並び配置になった際に使われるボタンとなっている。 パワーゲージ画面下部にある黄色いゲージで、『'98』等と同じく1人目は3本、2人目は4本、3人目は5本までストック出来る。パワーゲージ1本で「ガードキャンセル(緊急回避)」、「ガードキャンセル(吹っ飛ばし攻撃)」、「EX必殺技」、「超必殺技」がそれぞれ使用可能となる。パワーゲージ2本で「EX超必殺技」が使用可能となり、さらにパワーゲージ3本とハイパードライブゲージがフルの状態では、「NEOMAX超必殺技」が使用可能となる。 ハイパードライブゲージ 画面下部の緑色のゲージでパワーゲージとセットになっている。ゲージは2ブロックに分かれており、1ブロックが50%、2ブロックで100%と2段階表示になっている。ゲージ50%(1ブロック)で「ドライブキャンセル」、「スーパーキャンセル」が使用可能となる。ゲージ100%(2ブロック)で「ハイパードライブモード」が発動可能となる。攻撃を当てるか食らうかするとゲージが増えるが、意図的な空振り(弱パンチを空振り連射する等)では増えない。 登場キャラクター エディット専用 アッシュ・クリムゾン エリザベートチーム エリザベート・ブラントルシュ、シェン・ウー、デュオロン 日本チーム 草薙京、二階堂紅丸、大門五郎 餓狼チーム テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東 サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎 怒チーム レオナ・ハイデルン、ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル 女性格闘家チーム 不知火舞、ユリ・サカザキ、キング 八神チーム 、八神庵、マチュア、バイス 龍虎チーム リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、タクマ・サカザキ キムチーム キム・カッファン、ホア・ジャイ、ライデン K'チーム K 、マキシマ、クーラ・ダイアモンド 家庭用版隠しキャラクター(CLIMAX以降はデフォルト) ビリー・カーン、斎祀(変身前) 家庭用版ダウンロードコンテンツキャラクター(CLIMAX以降はデフォルト) 炎を取り戻した庵、ネスツスタイル京、Mr.カラテ CPU専用ボスキャラクター(6チーム目に勝利した時点でスコアが2500000以上だと出現) 斎祀(中ボス)、血の螺旋に狂うアッシュ(最終ボス) THE KING OF FIGHTERS XIV 2016年8月23日、『XIII』から約5年の沈黙を破り、PlayStation4にて家庭用、翌年6月にはPC版『STEAM EDITION』が発売。 そして同月、待望のAC版『ARCADE EDITION』が稼働を開始した。 本作よりオロチ編から数えて4番目の新シリーズに突入、そしてナンバリングタイトルとしては初の3Dモデルを採用。 さらに「世界観の違い」からそれまでナンバリングにプレイアブルキャラクターとしての登場が叶わなかった、 『サムライスピリッツ』のナコルルが異世界チームを率いて参戦するなど、初めて尽くしの作品である。 『餓狼』シリーズのスタッフであった小田泰之氏、元カプコンのNeo-G氏など、開発陣の顔ぶれも一新し、 新キャラクターも若手スタッフが中心になって作られ多数投入された。 また、サウジアラビアのマンガプロダクションによるデザインコンペから新キャラデザインを採用するといった、新しい試みも行われている。 さらに『THE KING OF FIGHTERS A NEW BIGINNING』のタイトルで久しぶりに漫画化され、マガジンポケット及び月刊少年シリウスにて連載された。 これまで相当長期に渡って声を演じたキャストが一握り程度除いて全面変更となり一時騒然となったが、 演技のイメージは概ね守られており、公式が発表するまで代わった事に気付かなかったという声も少なくない。 公式によると、台詞量が増えた(勝利メッセージなどでも音声がある)事で、役の重複による演者一人分の負担を減らす事が理由の一つである模様。 その証拠に、役の重複がある声優はたった一人である。キングの中の人がナコの演技するのがしんどくなったとか思った奴表へ出ろ また新キャストもSNKお得意の関西ローカル事務所からの起用は健在であった。 本作発売後、SNKプレイモアは社名を『SNK』に変更し、名実共に2代目SNKとしてゲーム業界に復帰した。 操作方式『XIII』に存在したEボタンが削られ、4ボタンに戻った。ゲームスタート時に上の段が弱強パンチ、下の段が弱強キックとなるスタンダードなボタン配置か、NEOGEOのスタンダードなコントローラーのボタン配置となる、一線横並び配置とが選択でき、さらに使用していない2ボタンに緊急回避やぶっ飛ばし攻撃を割り当てる設定も可能。 パワーゲージ画面下にある黄色いゲージ。『'98』以降で恒例の仕様が統合されており、1人目は3本、2人目は4本、3人目は5本までストック出来る。さらに、1人負ける度に『XI』のように蓄積ゲージストック自体も1本増加する。パワーゲージ1本で「ガードキャンセル(緊急回避)」、「ガードキャンセル(吹っ飛ばし攻撃)」、「MAXモード」、「超必殺技」がそれぞれ使用可能となる。パワーゲージ2本で「MAX超必殺技」が使用可能となり、さらにパワーゲージ3本で「CLIMAX超必殺技」が使用可能となる。なお、スーパーキャンセルはアドバンスドキャンセルおよびクライマックスキャンセル共々、ゲージを一切消費しなくなっている。 ラッシュ(新) 近距離で立ち弱Pを連打すると自動的に発動。通常技から必殺技(ゲージがある場合は各種超必殺技)へ自動で派生する。ただし、ラッシュで出した必殺技・超必殺技はスーパーキャンセルなど各種キャンセルが出来ない。 爆裂拳など、Pボタン連打で出す技の弱版を単発かつ近距離で出そうとすると、ラッシュが暴発するので注意。 MAXモード(新)弱K強P同時押しでゲージを1本消費し発動。過去作のパワーMAXに相当し、発動中はゲージが青色に変化。時間内は残り時間を消費し、EX必殺技を使用可能。さらにゲージを1本消費する事で超必殺技も使用可能(ただし自動的にMAX版になる)。 また、CLIMAX超必殺技は2本消費で出せるようになり、出すと同時に残り時間に関係なくMAXモードは終了する。 発動時間はキャラクターの対戦順により変化し、2人目は1人目の1.25倍、3人目は1人目の1.5倍。 クイックMAX(復活)任意の地上通常技がヒット・ガード時にMAX発動すると硬直がキャンセルされ、『XIII』のハイパードライブモード同様、キャラが自動でダッシュする。通常では不可能な連続技が可能になるが、発動時間は通常の半分になり、『2002(UM)』のような長いループコンボ(ボディ-ガクラエ-など)は出来なくなった。 アドバンスドキャンセル/クライマックスキャンセル(新) 超必殺技をMAX以上の超必殺技でキャンセル出来るシステム。これの発動に余計にゲージは消費する事はないが、同じ技のノーマル→MAX版へのキャンセルは不可。 ちなみに、バイスとアンヘルのみ技構成の関係でアドバンスドキャンセルを実行出来ない。 クライマックスキャンセルは全キャラ可能だが、消費ゲージ数の関係で実行出来るのはチームの2人目以降のみ。 登場キャラクター 日本チーム 草薙京、二階堂紅丸、大門五郎 八神チーム 八神庵、マチュア、バイス 餓狼伝説チーム テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ キムチーム キム・カッファン、ガンイル、ルオン 悪人チーム ザナドゥ、チャン・コーハン、チョイ・ボンゲ オフィシャル招待チーム シルヴィ・ポーラ・ポーラ、ククリ、ミアン 南米チーム ネルソン、サリナ、バンデラス・ハットリ メキシコチーム ラモン、アンヘル、キング・オブ・ダイナソー サウスタウンチーム ギース・ハワード、ビリー・カーン、ハイン 中国チーム シュンエイ、タン・フー・ルー、明天君 サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎 怒チーム ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル、レオナ・ハイデルン 異世界チーム ナコルル、ムイムイ、ラブ・ハート K'チーム K 、マキシマ、クーラ・ダイアモンド 女性格闘家チーム キング、不知火舞、アリス・ガーネット・ナカタ ボスキャラクター アントノフ(中ボス)、バース(最終ボス) DLCキャラクター(『ARCADE EDITION』では最初から使用可能) 2017年追加 ウィップ、山崎竜二、ヴァネッサ、ロック・ハワード 2018年追加 ナジュド、オズワルド、ハイデルン、ブルー・マリー THE KING OF FIGHTERS XV 2022年2月17日にPlayStation 4、PlayStation 5、Xbox Series X/S、PC版で発売。 前作に引き続き3Dグラフィックを使用しつつ、各種演出やシステムがブラッシュアップされている。 新キャラが大量に出た前作と異なり本作の新キャラはボス含め4人と少なく、前作初出組で続投したキャラも7人と少ないが、 代わりに正史で故人とされるなどして再登場が不可能と思われていた者も含めた過去作キャラが多数参戦しており、 歴代四長編の主人公が一堂に集結する作品となっている。 特に名前を偽っているものの正体がバレバレなクローネンの参戦は大きな反響を呼んだ。 登場キャラクター ヒーローチーム シュンエイ、明天君、二階堂紅丸 三種の神器チーム 草薙京、八神庵、神楽ちづる K´チーム K 、マキシマ、ウィップ アッシュチーム アッシュ・クリムゾン、エリザベート・ブラントルシュ、ククリ ライバルチーム イスラ、ハイデルン、ドロレス 餓狼チームテリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東 龍虎チームリョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、キング オロチチーム 七枷社、シェルミー、クリス スーパーヒロインチーム 麻宮アテナ、不知火舞、ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン、ラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティル G.A.W.チーム アントノフ、ラモン、キング・オブ・ダイナソー クローネンチーム クローネン、クーラ・ダイアモンド、アンヘル エージェントチームブルー・マリー、ヴァネッサ、ルオン ボスキャラクター リ・ヴァース(中ボス)、オトマ・ラガ(ラスボス) DLCキャラクター(シーズン1) DLC1「餓狼MotWチーム」 ロック・ハワード、牙刀、B・ジェニー エディット専用(無料DLC) オメガ・ルガール DLC2「サウスタウンチーム」ギース・ハワード、ビリー・カーン、山崎竜二 DLC3「裏オロチチーム」オロチ社、オロチシェルミー、オロチクリス DLC4「サムライチーム」覇王丸、ナコルル、ダーリィ・ダガー DLCキャラクター(シーズン2) DLC1 矢吹真吾 DLC2 キム・カッファン DLC3 シルヴィ・ポーラ・ポーラ 無料DLC ゲーニッツ DLC4 ナジュド DLC5 堕瓏 DLC6 四条雛子 外伝作品 THE KING OF FIGHTERS EXシリーズ ゲームボーイアドバンスで発売されたシリーズ。SNKプレイモアの開発ではなく完全外注作。 システムのベースは『2000』だが、『EX1』は『'99』からの素材流用が多いため勘違いされることもある。 GBAの限られた性能の中で、可能な限りKOFシリーズの雰囲気を踏襲しようとしているものの、 新キャラクターは見た目のドットこそKOFライクであるが動きがやや単調で、 モーションの枚数が少なく、その動きはかなりガクガクとなってしまっている。 『KOF EX(1)』はバグだらけでゲーム内容が酷く、クソゲー扱いされている事が多い (「KOFEX クソゲー」などで検索すればその実態が分かると思われる)。 その続編『EX2』は開発元が変わり旧SNKのスタッフが加わったせいもあり、 黒歴史とまで言われる『EX1』とは天と地ほどの完成度の差を誇るほど成長し、 GBA格ゲーとしては遊べる部類に入る内容となった。 だが、数少ないマイナス点がやはりこのドットアニメーションである。 このゲームボーイアドバンスで発売された『KOF EX』シリーズは、SNK倒産後からようやく発売された新作であったが、 開発がアートゥーン、サン・テックといった外注会社に委託されたため、技術力不足が現れてしまい、 このシリーズでの新キャラクターと既存のキャラクターのドットアニメーションの差は一目瞭然のレベルであった。 葉花萌のドットアニメーションを見れば分かるが、『EX』⇒『EX2』で相当の改良を見てとれるのだが、それでもSNKのレベルに追い付かない。 それほどまでに、当時のSNKのドット技術は他の会社よりも遙かに高水準であったという事である。 関連キャラクター: 葉花萌、大神零児、黒咲壬羽、華守純、天羽忍(EX2ラスボス)、グスタフ・ミュンヒハウゼン(原作では非戦闘) KOF MAXIMUM IMPACTシリーズ 3D格ゲーとなったKOF。 『1』とその調整版である『MANIAX』、『2』、お祭り作品の『REGULATION "A"』の4作が発売されている。 その後、『3』や『"A"2』等も予定されていたのだが、お蔵入りとなってしまった。 KOFであるが、『"A"』以外は全て1対1のシングルバトル。『"A"』は従来の3on3だが固定チームは無い。 関連キャラクター: アルバ・メイラ、ソワレ・メイラ、ルイーゼ・マイリンク、チェ・リム、ニノン・ベアール、リアン・ネヴィル、笑龍 リリィ・カーン、溝口誠、服部半蔵 KOF SKYSTAGE 「戦いの舞台は大空のかなたへ…」 2009年4月下旬、突如Xbox360 LIVE向けDLソフトとして『KOF SKY STAGE』が発表された。 その驚くべき正体は……なんと、縦スクロール弾幕シューティングである。 詳しくはこちらをご覧いただくのが良いだろう。 そしてその後、2010年1月22日にアーケード版も稼働した。 使用出来るキャラクターは草薙京、麻宮アテナ、八神庵、クーラ・ダイアモンド、テリー・ボガード、不知火舞の6人。 アテナが空を飛べるのはサイコパワーとして説明出来るとして、京達が何故空を飛べるようになったのかという事に関しては、 公式ストーリーを見るにどうやら神楽ちづるの力によるものらしい。「護りし者」にそんな力があったとは…。 クーラは…空を飛べる様に改造されたのだろうか…?何にせよ、色んな意味でインパクト抜群のタイトルである。 ちなみに、『雷電』でお馴染みのMOSSとの共同開発であり、無論シューティングゲームとしては、 あくまで正闘派(公式より)に製作されている。ブログパーツ版も公開されている。 そして2010年7月29日には、SNKキャラによるシューティングゲーム『NEOGEO HEROES ~Ultimate Shooting~』がPSPにて発売された。 上記の6人に加えマルコ・ロッシ、いろは、一条あかり、SYDIIIが使用可能で、前作『KOF SKY STAGE』も同時収録。 MUGENでもスカイステージ仕様の京が作られている。 その他の展開 2010年には実写映画も制作され、2011年に日本でも公開。 また、 KOFオンライン なるものも開発中らしい。 サムスピ メタルスラッグオンラインも開発中。ただし『KOF SKY STAGE』以外は版権を貸しているだけ。 また、KOFに関しては2002年からの発表以来、β版での開発の一時凍結や開発会社変更等で、実に10年間以上もかかって製作され続けていた。 2009年頃にトレイラーも公開され、ようやく本格稼動に近付いているように見えたが、 2013年現在これ以降の新しい情報が無いという所から、開発は凍結したものと見られている。 ……と思ったら、またまた新しく開発中との情報が現れた。 タイのゲーム会社True Digital Plusが新タイトル【The King of Fighters Online】を発表。 RPG要素のある対戦リアルタイムストラテジー・ゲーム、俗に言う『AOS/MOBA系』になるとの事。 9/4よりβテストが開始、正規稼働時期は不明。開発元は韓国のDragonfly社との事。 トレイラーは こちら 。 2014年6月25日にはスマホアプリで音ゲー『THE RHYTHM OF FIGHTERS』も登場。 「格ゲー×音ゲー」と銘打ち、SNKの名曲のリズムに合わせてタッチすると中央のキャラが格闘するというもの。 楽曲はKOFに限らず、有料追加パックで他のSNK格ゲーやメタルスラッグ等からもセレクト。 ……が、人気が思わしくなかったのか、当初はアプリ本体100円(+追加パック各300円)で配信されていたが、 配信開始から2ヶ月後の8月28日よりアプリ本体は無料化、既に購入済みのユーザーには限定曲が配信される事になった。 さらに、配信から1年余りの2015年7月15日を以てアプリ自体が配信終了となってしまった。 2018年からはソーシャルゲームとして『THE KING OF FIGHTERS ALL STAR』が展開。 『銀魂』や『WWE(ニコ動では「 エキプロ 」でお馴染み)』とコラボするなどで早くも話題を呼んでいる。 + 番外編 『KOF』は、コレクションカード『ヴァイスシュバルツ』にも登場している。 『ヴァイスシュバルツ』は、言うなればトレーディングカードゲーム版KOFの様な物で、 格闘物、非格闘物、美少女ゲーのキャラクター達がカードバトルで対決するという、 各著作を保有する会社正式公認のクロスオーバーカード対戦ゲームである。 その参戦作品の豊富さ、ジャンルの多種多様さはさながらTCG版MUGEN(メーカー公認な分アングラではないが)。 また、スクウェア・エニックスの『ロードオブヴァーミリオンRe 2』にも京と庵がゲスト出演している。 MUGENにおけるKOF キャラクターごとに深みを持たせるための設定を作り込むSNKのキャラ造形の拘りもあって、移植率も改造率も非常に高いタイトルである。 オロチ編、ネスツ編、そしてアッシュ編と様々な物語に関わるキャラクター達、そして「IF」を連想しやすい作りからか、忠実な移植はもちろん、 「もしこの時こうなったら…」という仮定で改造される事も多い。 ネスツ編のその後を描くAKOFシリーズも、こういったキャラ設定に惹かれて新たなキャラ造形へと踏み出すきっかけとなっている事もあり、 KOFシリーズのキャラ造形の高さが窺い知れる。 旧ドットのキャラは2000年代以降の格ゲーのものと比べると粗さが目立つものの、 コントラストを強調し、立体感を感じさせるドットは、一枚一枚に手間がかかっており、非常に見栄えが良い。 日本のみならず、海外にもKOFキャラ、又はドットを用いたキャラ製作が多く、さながら「ドット絵のお手本」として利用されるケースも珍しくない。 全体的にシャープな造形のキャラが多く、そのスタイリッシュさも人気の一つと言えよう。 『XII』でようやく、使い回しと称されたドット絵の一新に踏み切ったタイトルではあるが、 改めて調べてみる事により、賛否両論だったが旧SNKが培った技術の高さを裏付ける数多くのテクニックがよく分かる。 反面、各タイトルごとにキャラ性能や使用技が異なるが、「特定キャラの特定年代版」を使いたいと思った場合、MUGENには存在しない事も多い。 網羅するには多すぎるので仕方ないのだが。 立ち回りゲーなだけに高火力である事も魅力の一つ。 その代わりMUGENではコンボゲーキャラより全体的に性能が低く、プレイヤー操作でAIなどに対抗するのはかなり困難。 だが、AI戦となれば攻撃の合間を潜り、その圧倒的な火力でトーナメント上位に迫る事も。 しかし、中距離が弱かったり遠距離でやれる事が少ないため、リーチが長い相手の固めが苦手で、消極的とかガードが固いなどと誤解される事もしばしば。 さらに、シリーズ通して数多くのシステムがあるため、やはり知らない人には誤解されてしまう事が多い。 + 例 『'96』以前でもゲージストックが出来たり暗転停止が追加されていたりする。 『'98』以前のキャラにMAX発動が無かったり、エキストラモードが無い事が多い。 『'99』~『2000』のキャラにカウンターモードとアーマーモードが無い事が多く見られる。 『'99』~『2001』のストライカーシステムも、チームメイトを呼び出すというのはMUGENの仕様上不可能なので、既に決められたキャラを呼び出す形になる。 『XI』のスキルゲージも省略されていて、スパキャン、ドリキャンが無条件である事が多い。特に構造上では基本的機能が無い『2003』・『XI』のマルチシフトの移植は困難とされている。しかし、一部のコンプゲーでは途中交代可能であったり、アッシュチームのように1キャラとして再現されていたりする。 空中ガードは年代によっては搭載されていないのだが、 MUGENにおいては存在しない作品の仕様でも可能になっていたり、スイッチでON/OFFを切り替えられる事が多い。 簡易なシステムと勘違いされがちだが、cornerpush関係など、海外フォーラムなどでも色々な記述が検討されている重要なシステムが多い。 MUGENのオリジナルキャラや改変キャラには、 『KOF』のヒットサウンドや、スーパーキャンセルのエフェクト、MAX2のカットインなどを用いているキャラが数多く見受けられる。 全体的に『KOF』という作品のキャラ造形及びシステム構造が、MUGENにおいても様々な形で影響を与えていると言えよう。 そして、こういった造りがストーリー動画など、ニコMUGEN動画を支える一端を担っているのである。 *1 故ゲーメストにおいて『'98』が出るかどうかの際、「SNK内では『'94』~『'97』がオロチ編と言われ続編が出るかは未定」 と書かれていたが、現在は公式で『'95』~『'97』がオロチ編となっている。 ただし、プレイヤー間では便宜上前後のお祭り作品を入れる場合もある(オロチ編:『'94』~『'98』、ネスツ編:『'99』~『2002』など)。 *2 新基板採用には、今なおアジア圏で根強い人気を誇る旧SNK市場に向けての、低価格基板による普及が狙いとされている。 現に今でもアジア圏ではMVS・NEOGEOが第一線で現役である。
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Fighting Soul Ultimate Battle KOFやサムスピなどのキャラクターを使用した非公式放置ゲーム。 キャラクターの立ち絵は「THE KING OF FIGHTERS'98 ULTIMATE MATCH ONLINE」「KOF ALL STAR」「SNKオールスター」という、SNK公認の既存のアプリから流用している。 管理人がまとめきる前にサービスが終了したため、できる範囲の情報だけを載せておくこととする。 ストーリー
https://w.atwiki.jp/xboxonescore/pages/1217.html
THE KING OF FIGHTERS XV 項目数:49 総ポイント:10 難易度: THE KING OF FIGHTERS XV 全ての実績を取得した。 75 THANK YOU FOR PLAYING! STORYモードを初めてクリアした 15 Reach for the top! STORYモードを異なる3つの公式チームでクリアした 15 Burn to fight! STORYモードを異なる5つの公式チームでクリアした 15 Now or never! STORYモードを異なる10の公式チームでクリアした 30 誰がでるかな? STORYモードを全員「RANDOM」でクリアする 15 ハイスコアラー! STORYモードでクリア評価SSを獲得した 15 パーフェクトファイター パーフェクト勝利を10回する(VERSUS対人戦を除く) 15 疾風迅雷 1度のコンボで50ヒット以上達成する(モード不問) 30 鎧袖一触 1度のコンボで900ダメージ以上を与える(モード不問) 50 リピーター オンラインで10回戦った(ROOM MATCHを除く) 15 常連さん オンラインで30回戦った(ROOM MATCHを除く) 15 OK! オンライン対戦で初勝利する(ROOM MATCHを除く) 15 押忍! ランクマッチで10回勝利する 15 余裕ッチ! ランクマッチで30回勝利する 50 伝説の始まり 初めてランクマッチで連勝する 15 達人 初めて達人ランクに到達した 30 いつもの ROOM MATCHで初めてTEAM VSで戦った 15 俺一人で十分だ ROOM MATCHで初めてSINGLE VSで戦った 15 Let s PARTY! ROOM MATCHで初めてPARTY VSで戦った 15 選択希望選手は…? ROOM MATCHで初めてDRAFT VSで戦った 15 集合! 自分が作ったROOM MATCHのルームで対戦する(モード不問) 30 CONGRATULATIONS! 初めて昇格する 15 復讐劇 Punishを20回発生させる(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 Shatter Strike!! シャッターストライクを初ヒットさせた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 すごい一撃だ! シャッターストライクを20回ヒットさせた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 ここからが本番だ! MAX発動を20回行った(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 まだまだこれからだ! クイックMAX発動を20回行った(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 奥義炸裂! 初めてCLIMAX超必殺技でK.O.した(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 CLIMAX K.O.! CLIMAX超必殺技で20回K.O.した(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 30 これが奥の手だ! CLIMAXキャンセルを20回発生させた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 MAX K.O.! MAX超必殺技で20回K.O.した(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 30 歴史が違うんだよ アドバンスドキャンセルを20回発生させた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 SUPER K.O.! 超必殺技で20回K.O.した(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 30 遊びは終わりだ! スーパーキャンセルを20回発生させた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 修行の成果 EX必殺技で20回K.O.した(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 形勢逆転! リバーサルを10回発生させた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 見切った! 投げ抜けを10回成功させた(VERSUS対人戦/トレーニングモードを除く) 15 タイトルホルダー 称号を10個獲得した 15 タイトルフリーク 称号を30個獲得した 15 タイトルマスター 称号を50個獲得した 15 日々鍛錬 トレーニングモードで初めてトレーニングを行った 15 基本が大事! チュートリアル課題をすべてクリアした 15 任務完了 1人のミッション課題をすべてクリアした 15 テクニシャン 2人のミッション課題をすべてクリアした 15 最強チーム誕生 3人のミッション課題をすべてクリアした 30 SNK NEO SOUND RECORDS DJ STATIONで初めて楽曲のカスタマイズをした 15 思い出の曲 DJ STATIONの楽曲アルバムを5個解放した 15 from ESAKA DJ STATIONの楽曲アルバムを10個解放した 30 回数をこなすものについてはVERSUS CPU戦やSTORYモードでも解除可。 難易度を最低にするとCPUがほとんど何もしてこなくなるので、 VERSUS CPU戦で自分側のハンデを最大にして回数をこなすのが手っ取り早い。 見切った! これだけはCPUのレベルが低いと投げを行わないので、設定を変更する必要がある。 CPUのレベルを5にして、CPUはコマンド投げを持っていないキャラ(テリーなど)を選択。 緊急回避で接近したり、CPUダウン時の起き上がりに近くにいたりすると投げてくる事が多いので 頻繁に接近して投げ抜けを狙いに行けば、2~3ラウンドあれば10回は回避してくれる。 疾風迅雷 ロバートを選び、MAX版龍虎乱舞→CLIMAXキャンセル・無影旋風龍斬翔でちょうど50HIT。 鎧袖一触 ミッションをこなしていくうちに自然と解除される。 またはトレーニングモードでラルフを選び、カウンターをONにして MAX版ギャラクティカファントム最大タメ→CLIMAXキャンセル・ラルフスーパーファランクスが楽か。 思い出の曲、from ESAKA アルバムは特定の組み合わせのチームでSTORYモードをクリアすると解除。 解除されるアルバムとチームの組み合わせは以下の通り。 KOF XIII キング・エリザベート・シェルミー KOF XII 京・K ・アッシュ KOF XI K ・イスラ・クローネン KOF 2003 ユリ・アテナ・イスラ KOF 2002 クラーク・ダイナソー・ドロレス KOF 2001 リョウ・アンヘル・クローネン KOF 2000 ラモン・アンヘル・ダイナソー KOF 99 クーラ・明天君・クリス KOF 98 紅丸・ロバート・社 KOF 97 庵・レオナ・シュンエイ KOF 96 舞・ルオン・千鶴 KOF 95 テリー・ヴァネッサ・ドロレス 餓狼伝説 テリー・アンディ・シュンエイ SAMURAI SPIRITS ラルフ・マキシマ・アントノフ METAL SLUG ラルフ・クラーク・ハイデルン NEOGEO ETC 京・テリー・リョウ SNK ETC アテナ・ラルフ・クラーク
https://w.atwiki.jp/xbox360score/pages/1067.html
The King of Fighters 2002 Unlimited Match 項目数:12 総ポイント:200 難易度:★★☆☆☆ 製品情報:http //marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/KOF2002UM/66acd000-77fe-1000-9115-d802584109ad 配信日:2010年11月3日 DL費用:800MSP ジャンル:懐かしのゲーム 「チャレンジャー」以外は格闘ゲームに慣れていない人でも容易に取れる。 ただしランクマッチ関連は現在ほとんど人が居ない状態なので、今から解除するとなると談合必須。 KOF2002UM@まとめwiki チャンピオン TEAM PLAYにてクリザリッド、クローンゼロ、ゼロ、イグニスのいずれかを倒す 10 THE KING OF FIGHTERS Ω ルガールを倒してTEAM PLAYをクリア 20 名もなき挑戦者 乱入してきたネームレスを倒す 15 チャレンジャー ノーマルチャレンジを全制覇 20 コンプリート 全てのキャラクターを使用可能にする 20 駆け出しの格闘家 ENDLESSで10人勝ち抜く 10 手練の格闘家 ENDLESSで30人勝ち抜く 15 歴戦の格闘家 ENDLESSで65人勝ち抜く 30 怒濤の投げ クラークを使用してロアリングスフィア・怒号層圏をフィニッシュまで入力する 15 渾身の一撃 ラルフを使用して、ギャラクティカヴァンガードをクリーンヒットさせる(PRACTICE可) 20 オンラインファイター ランクマッチにて合計10回勝利する 10 オンラインマスター ランクマッチにて合計30回勝利する 15 コンプリート チャレンジを全てクリアすれば解除されるが、出来なくてもノーマルチャレンジを100回、 エキスパートチャレンジを300回リトライすることでも隠し要素が開放される。 エキスパートのリトライ300回は、チャレンジ1を連射放置で1時間弱程度。ノーマルをリトライする場合はチャレンジ17が早い。 チャンピオン、THE KING OF FIGHTERS、名もなき挑戦者、ENDLESS勝ち抜き系 隠しキャラの使用に制限はないので、全てのキャラを出した後イグニスを使って強チェーントランスアキシャルを連発するだけ。 またはオメガルガールでカイザーウェーブを連発するだけでも容易に突破出来る。CPUは何かしらの行動を起こそうとして食らってくれる事が多く、仮にガードされてもそのまま撃ち続ければハメ殺せる。万が一接近された場合は弱ジェノサイドカッターを連発するといい。 オプションを変更してもOKなので、CPU LEVELを1、POWER GAUGE 1PをMAX、DEFENCE LEVEL 1Pを8にすると幾分楽。 ネームレスの乱入条件は4戦目終了までにMAX2で2回以上相手をKO。 Ωルガールの乱入条件はファイナルステージクリアまでに相手にKOされた回数が3回以内。 怒涛の投げ プラクティスモードでは解除不可 4・1・2・3・6・4・1・2・3・6・LKSK・N(21) 6・2・3・LK・N(21)・4・1・2・3・6・LP・N(51) 4・1・2・3・6・LK・N(51)・2・N・2・LK・N(111) 2・N・2・LPSPLKSK をコマンド登録し、オプションでPOWER GAUGE 1PをMAXに設定、 シングル2P VSで体力ゲージが赤くなるまで削ってもらったらコマンドボタンを押せばOK。 渾身の一撃 2・1・4・1・2・3・6BD・N(100)・2・3・6・2・3・6・6AC(232) をコマンド登録、ラルフvsクラークで密着状態でコマンドボタンを押せばOK。
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ザ・キング・オブ・ファイターズ2002 アンリミテッド・マッチ 機種:PS2, AC, XBLA, NESiCAxLive 作曲者:浅井真, 小西輝男, 福田康文 開発・発売元:SNKプレイモア 発売年:2009年(PS2,AC)、2010年(XBLA)、2011年(NESiCA) 概要 総登場キャラ66名にも及ぶ大作格闘ゲーム。今作用の新規キャラとして『ネームレス』が登場した。 『KOF2002』のリメイク版だがBGMはすべて一新された。BGMはツーファイブの作曲家が作曲しており全体的に質が高い。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Scarlet Cross オープニング Cicatrix ランキング画面 Decision of Fate キャラクターセレクト Celebratory Drink 勝利デモ Accident ! 中ボス登場デモ Spider String コンティニュー Return Match コンティニューサービス KD-0079+ K'チーム「K´/マキシマ/ウィップ」 第4回261位第5回986位第7回976位2009年51位格闘ゲーム36位PS2 126位 ESAKA !! 京チーム「京/紅丸/大門」 格闘ゲーム219位 Sun Shine Glory 餓狼伝説チーム「テリー/アンディ/ジョー」 ART OF FIGHT ~龍虎とツバメ~ 龍虎の拳チーム「リョウ/ロバート/ユリ」 格闘ゲーム219位 DESERT REQUIEM ~Operation02UM~ 怒チーム「レオナ/ラルフ/クラーク」 サイコソルジャー ~Super Chinese Remix~ サイコソルジャーチーム「アテナ/ケンスウ/包」 Destiny 女性格闘家チーム「舞/キング/香澄」 Soul Town ~Ver.Justice~ キムチーム「キム/チョイ/チャン/」 Re Bloody オロチチーム「社/シェルミー/クリス」 2009年96位 butterfly emerges from chrysalis 裏オロチチーム「乾いた大地の社/荒れ狂う稲妻のシェルミー/炎のさだめのクリス」 2009年193位格闘ゲーム154位 Masquerade '97スペシャルチーム「山崎/マリー/ビリー」 Tranquilizer 八神チーム「庵/バイス/マチュア」 2009年60位格闘ゲーム219位 Undercover エージェントチーム「ヴァネッサ/ラモン/セス」 SHINING・BRAVE! 美少女格闘家チーム「メイ/雛子/シャンフェイ」 2009年96位格闘ゲーム110位 In Spite of One's Age ~Ver.Immortal~ マスターチーム「ハイデルン/タクマ/チン」 アジア三国同盟 ジョンチーム「ジョン/真吾/麟」 二律背反~Mutually Exclusive Dichotomy~ クローンチーム「KUSANAGI/京‐1/京‐2」 Ж' (ジェープライム) ネームレス Diamond Dust クーラ・ダイアモンド 2009年193位冬・雪・氷153位 Falling of The Nightingale フォクシー 格闘ゲーム110位PS2 133位 QT★@ngel アンヘル Ground of Desire ボス登場デモ Cutting Edge クリザリッド 2009年193位格闘ゲーム219位 Dark Gravitation ゼロ Testament of Nests ゼロ(オリジナル) Save The Universe イグニス 格闘ゲーム219位 Genocide ルガール登場デモ Unlimited R オメガルガール 2009年164位 LAST FEAST ルガール消滅デモ Trash Head ~春一番~ ゲーニッツ ギースにマスタード ギース R-bite スタッフロール サウンドトラック THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH オリジナルサウンドトラック 動画
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目次 目次 公式 攻略 キャラ別攻略 イベント・大会 掲示板 リメイクについて 地域サイトなど 海外のサイト WIKI(KOF) WIKI(KOF以外) 検索エンジン 公式 http //www.kof10th.com/history/history.php?num=kof98 http //game.snkplaymore.co.jp/consumer/title/kof98.php#playstation 旧SNKのページが見つからないため、SNKプレイモアの商品ページになります。 攻略 KOFのこと(管理:似非南原さん) http //www.geocities.jp/kof_no_koto/ KOF@2ch http //www.ii-park.net/~kof98/ KOF98極めの旅 http //www2s.biglobe.ne.jp/~yu-kitou/kof98/index.htm 肥え連合(管理:キッコーさん) http //koekoe.fc2web.com/ come sono bravo?(管理:MOTさん) http //comesonobravo.hp.infoseek.co.jp/ MAIDEN SHOCK(管理:M鶏さん)(閉鎖) http //www.ne.jp/asahi/kof/mk/ KOF98極めの旅 http //www2s.biglobe.ne.jp/~yu-kitou/kof98/index.htm ますらおよ!!ぢぇえぃッ!! http //www13.ocn.ne.jp/~masuraoh/ kof98@YouTubeちゃんねる http //tubech.net/tag/kof98 キャラ別攻略 King of fighters RC http //kofrc.jpn.org/ イベント・大会 DO-THE-GAME.NET -KOF 98全国大会公式サイト- http //www.do-the-game.net/ Duelling the KOF(管理:Duelling the KOFさん) http //duel-kof.com/ 闘劇 http //www.tougeki.com/outline/reg_kof98.html/ 戦場 BATTLE2007 http //www.battle2007.com/ 日中戦 http //asanoc.dee.cc/nicchu/ 日韓戦 http //asanoc.dee.cc/nikkan/ http //asanoc.dee.cc/dna3/ 掲示板 KOF98総合スレPart27 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/gamefight/1177580309/ 【日本】KOF98総合スレPart28【m9】 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/gamefight/1181747326/ したらば98板 http //jbbs.livedoor.jp/game/17756/ mixiKOF98コミュニティ http //mixi.jp/view_community.pl?id=62855 リメイクについて 【KOF98UM】KOF 98 アルティメットマッチ Part10 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/gamefight/1180770853/ 地域サイトなど 栃木KOF98の部屋 http //ip.tosp.co.jp/i.asp?I=tochigi98 海外のサイト NESTS {NESTS Organization} http //nests.6cc.tw/ WIKI(KOF) THE KING OF FIGHTERS 96@wiki http //www35.atwiki.jp/kof96/ THE KING OF FIGHTERS 98 ULTIMATE MATCHまとめ@wiki http //www33.atwiki.jp/kof98um/ KOF2003 http //dreammaker.mediark.net/wiki/kof2003/wiki.cgi? KOF NEOWAVE http //dreammaker.mediark.net/wiki/neowave/wiki.cgi? THE KING OF FIGHTERS XI http //dreammaker.mediark.net/wiki/kof11/wiki.cgi? KOF11攻略Wiki http //wiki.livedoor.jp/givingleaf1/d/FrontPage ☆∮。・。・★。KOFanswer。☆・∮。・★・ http //wiki.livedoor.jp/an19791009/d/FrontPage THE KING OF FIGHTERS XII まとめ@wiki http //www33.atwiki.jp/kof12/ KOF マキシマムインパクト 2 http //dreammaker.mediark.net/wiki/kofmi2/wiki.cgi THE KING OF FIGHTERS MIA まとめ@wiki http //www33.atwiki.jp/kofmia/ KOF用語集 http //dreammaker.mediark.net/wiki/dictionary/wiki.cgi? KOFキャラデータベース http //www5.atwiki.jp/893/ WIKI(KOF以外) STREET FIGHTER III 3rd STRIKE Wiki http //wikiwiki.jp/3rd/ GGXXwiki http //wiki.livedoor.jp/ggxx_matome/d/FrontPage アルカナハートまとめ@wiki http //www23.atwiki.jp/arcanaheart/ NEOGEO BATTLE COLISEUM http //dreammaker.mediark.net/wiki/nbc/wiki.cgi? バトルファンタジアWiki http //wiki.livedoor.jp/fujipyon/d/FrontPage サムライスピリッツ天下一剣客伝攻略 http //wiki.livedoor.jp/givingleaf/d/FrontPage 検索エンジン KOF Search http //kofsearch.sakura.ne.jp/
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THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH 【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず つーさうざんどつー あんりみてっど まっち】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 プレイステーション2アーケードXbox 360(Live Arcade)Windows(Steam)プレイステーション4 メディア 【PS2】DVD-ROM 1枚【AC】SYSTEM Y2(*1)【PS4】BD-ROM 1枚 発売元 SNKプレイモア【PS4】SNK 開発元 【AC/PS2】SNKプレイモア【PS4/Win】Code Mystics 発売日 【PS2・オリジナル】2009年2月26日/5,280円【PS2・闘劇ver】2010年6月24日/2,932円【PS4・パッケージ】2021年4月15日/2,980円 稼動開始日 オリジナル 2009年7月9日NESiCA×Live版 2011年1月24日 配信 【360】XboxLIVE ARCADE 2010年11月3日/953円【Win】2015年2月27日/1,480円【PS4】2021年2月9日/1,980円 判定 良作 THE KING OF FIGHTERSシリーズ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 『KOF』シリーズの第9作目である『2002』のリメイク。 リメイクであると同時に、前年に発売された『 98』のリメイク作『 98 ULTIMATE MATCH』( 98UM)に続くUMシリーズの第2弾でもある。主な略称は『2002UM』。 ただし後述するように大幅な追加要素や調整が入っているため、ほぼ新作といっても過言ではない。 『2002』のリメイク作品としては、過去に実質リメイクである『THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE』が存在したが、今回はそれとは異なり改めて作り直したもの。 なお、本作の登場に伴い、リメイク元の原作『2002』は区別として、主に「無印『2002』」、一部からは「元祖『2002』」「旧『2002』」とも呼ばれるようになった。これは『 98UM』の原作の『 98』も同様(*2)。 ※本ページ内でも以降は便宜上、リメイク元の原作『2002』は、基本的に「無印(『2002』)」と記載しています。 特徴 本作はまず最初にPS2にて家庭用版を発売し(初期版)、のちにバグチェックと少々のバランス調整をしてアーケード版を稼動、更にアーケード版を元に『闘劇 ver.』をPS2で発売(兼廉価版でもある)、という経緯をたどっている。基本的にこれらのバージョンに大きな相違はない(*3)ため、本項では全て一緒に扱い、バージョン固有の特筆点ではその都度それを特記する。また闘劇verを含め『家庭用』と一括。 機種 ゲームバランス 背景 ボスキャラ使用 チャレンジ/エンドレス アートギャラリー/カラーエディット 無印2002 PS2/初期版 PS2初期版独自 3D O(隠し) O O O アーケード基板(Y2版) アーケード 2D - - - - PS2/闘劇ver. アーケード 3D O(隠し) O O O XBLA アーケード 2D O(隠し) O - - NESiCA×Live(アーケード) アーケード 2D - - - - Steam(Win) アーケード 2D O(デフォルト) O - - PS4 アーケード 2D O(デフォルト) O - - 上記をまとめると「最初のPS2版初期版のみ、以降に発売or稼働したバージョンとゲームバランスが違う」「PS2版の2作のみ無印『2002』の家庭用ネオジオ版を同時収録、ステージ背景が3D仕様でアートギャラリーとカラーエディットもあり」「家庭用全般はチャレンジモードとエンドレスモードを搭載」「アーケード版はボスが使えない」となる。 PS2版初期版と闘劇ver.にはセーブデータの互換性はない。隠しキャラの解禁もそれぞれ別途に必要(出現条件自体は同じ)。 ちなみに、PS2版闘劇ver.は、SNKプレイモアが発売した最後のPS2用ソフトにもなった。 Steam版では隠しキャラクターが最初から全てオープンされている他、後にアップデートでオンライン対戦のネットコードにロールバック方式を実装した事でラグが大きく改善され、更に後のアップデートにて多人数対戦ロビーと観戦機能が実装されている。 PS4版は上記のSteam版と同等の内容。後にパッケージ版も発売されている。 『 98UM』に続きネオジオ博士(顔出しの多い一社員)プロデュース。 なおこの『 98』と『2002』という選出は、2作ともストーリーの存在しないいわゆる「お祭り」作品であり、同時にその優れた対戦バランスからユーザーにずっと親しまれてきた、という共通点がある。 お祭り作品のリメイクとしては『 94 RE-BOUT』もあり、これらお祭りタイトルの各原作は全て4年置きである。 + 参戦キャラクター 17チーム51人・エディット専用1人+隠し2チーム6人+家庭用限定8人無印『2002』未登場の復活キャラクターは太字、うち家庭用無印『2002』で復活登場済みのものは下線 通常キャラ 日本チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ 女性格闘家チーム 不知火舞 キング 藤堂香澄 美少女格闘家チーム 李香緋 四条雛子 メイ・リー ジョンチーム ジョン・フーン 麟 矢吹真吾 マスターチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 鎮元斎 八神チーム 八神庵 マチュア バイス 97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス K チーム K マキシマ ウィップ エージェントチーム セス ヴァネッサ ラモン ネスツチーム クーラ・ダイアモンド アンヘル フォクシー クローンチーム KUSANAGI 草薙京-1 草薙京-2 エディット専用 ネームレス 隠しキャラ※裏オロチチーム以外は一部家庭用版のみ解禁に条件が必要 裏オロチチーム 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス KOF2000Ver.チーム 裏タクマ 裏ロバート 裏ケンスウ ボス(家庭用のみ使用可) クリザリッド クローンゼロ オリジナルゼロ イグニス オメガルガール 家庭用のみ登場 ギース・ハワード/ナイトメアギース ゲーニッツ (※家庭用も含めた無印『2002』登場メンバーはほぼ全員出ているが、K9999 と ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ のみ未参戦。) 評価点 対戦ツールとしてバランスがよく名作とされる無印『2002』を元に、以下のようなリメイクがなされている。 キャラクター選出 キャラクターの大幅追加。 アーケード版だけを比較しても、無印『2002』では通常使えるキャラクター43人と、ラスボスでありプレイヤーはACで使用不可能なオメガ・ルガールの計44人であった。本作はプレイアブルキャラクターが58人(うち裏キャラが6人・無印未登場キャラが16人)に増加。これは格闘ゲームとしては最多クラスのキャラ数であり、元々チーム戦前提のKOFシリーズでも史上最多にわたる人数を誇るものだった。 さらにボスキャラクターの5人および、家庭用限定でボスとともに使えるキャラの3人(うち1人は裏キャラ扱いのボス相当)が存在し、最大で計66人が収録されていることになる。 AC版に登場するキャラクターに関しては、ボスも含め『 99』から『2001』までの一連のストーリー、通称『ネスツ編』で登場したキャラクターが1人を除いて全員共演を果たした。加えて、本作初出の完全新キャラクターも1人登場(詳細は後述)。 ネスツ編で期待の新星として華々しく?登場しながらもあっさり欠場したイケメン三枚目ジョン・フーンや相撲美少女の四条雛子、それ以前の作品からネスツ編まで通して登場していながら無印出場が叶わなかった人気キャラのキングや矢吹真吾が復活。 意外どころでは『 99』にだけ出ていたクローン京-1及び京-2が再参戦している。このため草薙京のコンパチキャラが本人含めて4人もいることになるが、この人選はネスツ編に登場するキャラクターは絶対に漏らさないという意思表示とも言える。これらクローン京のチームは『 99』ストーリーで表舞台を降りて隠しキャラ化した草薙京の代替であるとともに、「旧バージョンの京(*4)を使いたい」というファンの要望に応えた要素も兼ねているため、京-1は『 95』を基本に『 96』の技を加えているなど、過去作を意識した性能が設定されている。 また無印では草薙京とKUSANAGIは同じチームに入れて使用する事が出来なかったが、本作ではそれぞれ独立したキャラになったお陰で、どちらも同じチームに入れての使用が可能となっている。 ロバート・ガルシア/タクマ・サカザキ/椎拳崇の3人にも『2000』ベースの裏キャラクターが追加。ロバートはいわゆる「タメキャラ」で、拳崇は超能力が使えない時のスタイルになっている。タクマは表が性能が大きく変更された無印ベースなのに対して、裏はそれ以前の性能がベースとなっている。 ボスキャラクターに関しては、到達時の条件に応じて、前述したネスツ編の各作品に登場する中ボス及びラスボスの計4人のうち1人が再び立ち塞がることとなる。さらに別の条件を満たしていると、先程のボスを倒した後に、無印でラスボスだったオメガ・ルガールが隠しボスとして登場する。 その一方で家庭用無印『2002』で追加されたキャラクターのうち2~3人(ゲーニッツ、ギースとナイトメアギース)はネスツ編に登場すらしていなかったため、本作AC版ではプレイアブルではないばかりか敵としても登場せず、家庭用限定のおまけ要素的な参戦に留まっている。 以上、参戦キャラクターを総括して言えるのは、ネスツ編の総まとめとしての本作という側面である。これはそもそも無印『2002』がそういう要素を帯びており(その筈であり)、リメイクに当たって『2002』の価値を拡大したものといえる。 KOFシリーズ本編は基本、複数タイトルを跨いで進行する一連の「ストーリー作品群」と、ストーリーがないおかげでストーリー上で死亡及び消滅したキャラクターなども出せるまとめとしての「お祭り」作品、という流れになっている。つまり『 95』~『 97』で描かれたオロチ編のお祭り作品『 98』と同様に、『 99』~『2001』で描かれたネスツ編のお祭り作品『2002』ということである。しかし、『2002』はオロチ編とネスツ編の集大成という形をとっていたため、ネスツ編初登場や通しで登場していたキャラクターが選出されず、ボスもネスツ編と無関係なオメガ・ルガールのみであった。要するに、2002は本作『アンリミテッド・マッチ』によってようやくネスツ編単独としての総まとめとして完成した、とも形容できるのだ。これは『 98』及び『 98UM』の関係にも同じことが言えるが、それは当該項目に委ねる。 そしてキャラ選出において最後に、本作唯一の新キャラクターであるネームレスは、ネスツの改造人間。彼の声は現在も多数の作品で活躍中の小野大輔氏が演じている(*5)。 このキャラクター、言わば本作の「顔」として設定されたものだが、その性能は『2001』及び無印『2002』に登場したK9999とほぼ同一。一部使いづらい通常技がいくつか書き直され、使い勝手は向上している。 K9999は端的に言うと大友克洋氏作のマンガ『AKIRA』の主要キャラクター「島鉄雄」に台詞や動作などが極めて酷似しており、権利上問題があることは直接的でないながらSNKプレイモア側も認めるほどの代物だった。公式サイトや書籍で顔イラストが掲載されていない、などの扱いを受けていた。ゆえに、要は大人の事情から代替として生まれたのがこのネームレスということになる。 ちなみにK9999は後の『THE KING OF FIGHTERS XV』において、性能や挙動はほぼそのままキャラ名をクローネンと変更し、技名や台詞から『AKIRA』要素を排除して再登場している。このクローネンは炎を扱えるなど自分の力をK9999時代よりコントロールできているという設定になっており、技の演出が若干ネームレスに寄せられているが、逆にネームレス本人のほうはソシャゲを除く『2002UM』以外のシリーズでは未登場である。 対戦バランス システム及びキャラクター性能の大幅調整。 「全キャラクターの体力/ジャンプまでの動作/緊急回避性能の均一化」「通常投げ外しの弱体化」「MAX発動時すべての超必殺技がどこでもキャンセルできる」「タメ技はMAX発動時、タメなしでどこでもキャンセル可能(*6)」などの調整によって、システムレベルで各キャラクターの性能の平均化調整がなされている。 キャラクターの性能も大幅調整されており、新技も多く追加。無印『2002』では強キャラクターとされたビリー・カーンやチョイ・ボンゲやキムもきっちり調整を受け弱体化されている。またお手軽と言えないが猛威を振るったアンヘルの永久連続技なども当然削除。その他、変更点に関しては多すぎて枚挙に暇がなく、全キャラクターがその影響を受けている。 無印もう一つの新要素である上位必殺技「MAX2」もテコ入れされた。性能やコマンド入力が特殊すぎて少々使いづらく、いまひとつ戦術に組み込みづらかった存在だが、本作では性能やコマンド入力を使いやすく調整され、使用機会が条件に見合っていないキャラクターに関しては当該技を普通の超必殺技へ格下げし、新たなMAX2を追加した。 また演出面も発動時にキャラクターの顔のカットインがあらわれ、終了時に背面の特殊背景がガラスのように割れる、という流れとなって強化されている。 以上、抜本的な調整がなされた本作であるが、そのゲームバランスはKOFシリーズの過去作と比べても極めて良好であると言える。無論、その中でキャラクター間の強い弱いは存在するものの、全体を破綻させるほどの要素は存在しない。多くの追加要素を盛り込みながらも、公平に見てバランスの良かった『2002』の美点を継承している断言して構わないであろう。 CPU専用及び家庭用のみのボスだが、『 99』のボスキャラクターであるクリザリッドは、エンド・オブ・エデン(MAX版超必殺技)をフルヒットさせることが不可能で、最初の火柱とその後の突進攻撃のどちらかしか当てられないという残念な仕様だったのだが、今作では改善されフルヒットさせることが可能となっている(*7)。 優れたキャラバランス 前述の通り、テコ入れされてさらに完成度が向上したシステムバランスに加えて、キャラバランスも先程のキャラ選出に記したように、元々キャラ数を多く抱えているKOFシリーズ中最多を誇るキャラ数だが、それでいてバランスもそこそこ良好。勿論人間の仕事である以上、キャラの間で強弱の差はあるものの、対戦が成立しない程の組み合わせは存在せず、元々システムも整っており、何よりキャラ数を考えたら奇跡とも言える。 強いと言われるのは以下のキャラクター。 目玉キャラであるネームレスはゲージさえあれば小技から即死までゆける火力の評価が高い。3番目の大将として有用である。 ネスツ編の主人公であるK は意地を見せて?か、技構成のバランスがよくどれも高性能。文句なしの最強キャラと言う声も。 藤堂香澄はジャンプ攻撃の性能が極めて高く相手を崩しやすい。またコンボ火力が高い。接近戦は鬼の一言。 この2キャラにクーラ・ダイアモンドもしくはキングを加え「4K」と称される。4キャラともゲージ依存の低さから先鋒か中堅向けで、この4人のうち2人からネームレスに繋ぐのが定石といえる。尚、闘劇覇者はK とネームレスに加え雛子を起用し、準決勝から雛子で6タテという偉業を残した。すもうパワーにはまいったな!! 逆に弱いといわれているのは乾いた大地の社、メイ・リー、ヴァネッサ、マキシマ、チャン・コーハン辺りと言われるが、それぞれ固有の強みは十分にある。 また、現在では修正されたため完全に蛇足になるが、最初に発売されたPS2版初期版では壊れ気味なほどに大門やユリの評価が高かったが、アーケード版以降ではしっかりと下方調整が入っている。 演出面 背景、BGM、キャラクターイラストの完全刷新。 『98UM』とは違い、背景は総リメイク。無印『2002』における「浮いた」ものを全て捨て、きちんとキャラクターグラフィックとマッチするものとなっている。各ボスのステージもきっちりとリファインされており、クローンゼロとイグニスステージについては元ステージの建造物デザインを活かしつつカメラアングルや戦闘位置が変更され、実質完全新規となっている。 PS2版2作品ではほぼ全て新規の3Dステージになっている。それ以外のアーケード版やXBLA版、Steam版、PS4版ではステージが2Dレンダリングに変更されたが、ネームレスの専用ステージ、および一部のステージの別バージョンが追加されている。 BGMも音色・音質ともに批判が多かった無印のものから、新BGMや過去作BGMの新アレンジに全て差し替えられている。無印に比べ性能が向上劇的に向上したハードのおかげで音質向上・豊かな音色が使えるようになったことも伴って、ユーザーからはおおむね高評価。特にイグニスの新テーマである『Save the Universe』はRPGのボス戦かと思わされるほどの壮大な曲調を誇る(*8)。 本作のBGM担当は、歴史的にSNK~SNKプレイモア作品のBGMを手がけていた社内サウンドチームである「新世界楽曲雑技団」によるものではなく、当時音楽制作会社のツーファイブに所属していた浅井真氏、小西輝男氏、福田康文氏が手掛けている。 キャラクターイラストは癖の強い無印のノナ氏のそれから、ヒロアキ氏による過去作のイメージを引き継いだそれに変わっている。ノナ氏のイラストはクオリティそのものは高いもののかなり極端なデフォルメやアレンジが多く、歴史あるタイトルのユーザーにとっては受け入れがたいものがあるという批判が多かった。それに比べ、ヒロアキ氏は画風も今風かつ癖が抑えられており、ユーザーからの反発は少ない。 以上、演出面で本作は紛れもなく良くなっていると言える。本Wikiにある無印『2002』の記述を見てもらえばわかるが、これらの要素こそが『2002』に対する大きな批判点であったのだ。これを全て刷新してきたSNKプレイモアは、即ち『2002』の悪評判を十二分に把握していたということであろう。これは『2002』の欠点を克服した、と言える。 その他 PS2版2作品ではオリジナルである無印『2002』の家庭用ネオジオ版がそのまま収録された「ネオジオモード」が存在している。詳細を後述するK9999ももちろん使用可能。 このネオジオモードはXBLA版やWin/PS4版では省かれている。 あくまでネオジオ版の再現であるため、PS2単体版無印『2002』の追加キャラクター5人はこちらには登場しない。 家庭用ではトレーニングモードなど家庭用格闘ゲームには普通に搭載されるモードの他、指定された条件(*9)をこなすチャレンジモードなどがある。 PS2版2作品のみ、本作や『2002』のイラストを鑑賞できるギャラリーモードや、カラーエディットも収録されている。 まとめると、キャラクターの選出では『2002』の価値を拡大し、調整面では『2002』の美点を継承し、演出面では『2002』の欠点を克服した良リメイク――それが本作である。 批判の余地がないわけではないが、まずもって各要素が少なくとも及第点に達した、隙のない作品であることは間違いない。これはKOFシリーズの中でも比較的珍しく、名作とされた『2002』をリメイクするというスタッフの心意気が十二分に感じられる出来となっている。 賛否両論点 『2002』自体のゲーム性 当然ではあるが「どこでもキャンセル」「クイックMAX発動」等でコンボ要素に重点を置いたゲーム性は変わっておらず、やはり好みは分かれる。 しかも本作は無印『2002』からどこでもキャンセルがさらに強化されており、特に「必殺技から(MAX)超必殺技へキャンセルして出す」行動がMAX発動の成否問わず、スーパーキャンセル扱いになっていてゲージが余分にもう1本必要になっていた無印とは異なり、本作はMAX発動中ならば前述のキャンセル行動もどこでもキャンセル扱いになった点(=キャンセル分のゲージを消費する必要がない)が大きい。 このため、特にゲージが最大5本まで溜まる大将メンバーに置くキャラは、ゲージフル活用によるどこキャンコンボでかなりの火力を引き出せるキャラを選ぶのが定石とされており(主にネームレス、裏タクマなどが該当)、かつそのようなキャラではどこキャンコンボの練習が必須と言われているせいでより敷居が高くなった傾向が強い。一応本作は無印とは異なり、MAX超必もMAX2もMAX発動を経由しないで出せるようになったが、その場合は未発動の代わりにさらに1本のコストが追加されて結果ゲージが計3本も必要になってしまうため、やはりMAX発動とコンボを絡めてそれらのゲージ消費技を出せるか否かでは当然ゲージ効率において大幅に差が出てきてしまう。 とはいえ、無印もそうだが、超必なら必殺技からのキャンセルでさえなければ発動の成否問わずゲージ1本で済む上、それ以外にも各種ガードキャンセルやクイック緊急回避と、ゲージの使い道は様々なものが用意されているし、どこキャンやクイックMAXとの相性の良し悪しは各キャラの間で大きく分かれているのもそのままではあるものの、逆に言えばどこキャンやクイックMAXとの相性がそこまで良くないキャラは覚えることが少ないとも言い換えることができる上にそのようなキャラが決して弱いとも限らない為、必ずしもどこキャンとクイックMAXが絶対の存在とは限らない。 本来の想定通りの性能となった荒れ狂う稲光のシェルミーの「УНМЭЙ НО Я (運命の矢)」 無印では落雷の時点で両者共にロックが解けていたためお互い共にギリギリ緊急回避が可能で、さらにオリジナルでは攻撃範囲が画面の左右どちらかだった(*10)が、今作では回避不可能になり相手か自分のどちらかをサーチして必ず命中するようになった。 本来想定された「ギャンブル技」にきちんと修正され、一か八かで相手に大ダメージを狙えるようになったが、結果として知識があればギャンブルから逃げられるという利点は消えた。 また、MAX2の使用条件のひとつが自身の体力減少時であるため「1/2の確率で自分に当たれば即死」というリスクの高い技でありながら、相手に当たった時のダメージは4割程度のままで据え置きであるため、使い所の難しいロマン技であるという点は変わっていない。 なお、本作ではこの技で最後の相手をK.O.すると特殊勝利メッセージが出るという要素が新たに追加されている。 問題点 最初にPS2で出た初期版では、致命的でないながらも目立つバグが多数存在し、対戦バランスを破綻させている性能を持ったキャラクター(特に大門とユリ)もいた。 これはその後アーケード版やPS2の闘劇ver以降の移植版では概ね修正された。 ただしバグに関してはその後も修正されていないものがある。返す返すゲームを破綻させるほど致命的ではないのが救いか。 条件が厳しくなったエンディングとやや不親切になったCPU戦 本作は各デフォルトチーム毎にすら専用エンディングが用意されていなかった無印『2002』とは異なり、各デフォルトチームは勿論、特定の組み合わせで見ることができる特殊エディットチームのエンディングも大量に追加されたのだが、そのエンディングを見るための条件が過去作より厳しくなってしまっており、特に同じリメイク作『 98UM』と比較すると顕著。 その条件とは「各デフォルト及び特殊エディットチームで、隠しボスのオメガ・ルガールを倒す」というものだが、このルガールを出現させるための条件がかなり厳しく(「ノーコンティニューでかつラスボスの各ネスツボス戦勝利までに3ラウンド分までしか負けられない」というもの)、しかもルガールのアルゴリズムは超反応だが比較的パターンにハメやすく過去先より良心的難易度だった無印とはあまり変わっていないものの、各性能がかなり強化されているため(防御力が無印の彼やネスツボス勢よりもさらに硬くなり、通常投げが投げ外し一切不可に、なんでも判定が追加された技が多い、など)折角追加されたエンディングを見るだけでもかなりの苦労とプレッシャーを強いられる上に一回のミスで水の泡となってしまう。さらにルガール戦に限りコンティニュー不可。 加えて基本的にネスツボス以外の各CPUのアルゴリズムは無印とは変わっていないものの、無印にあった、ボス戦手前以外のステージは2チームから相手を選択できた「CPUチーム選択」も廃止されてしまっている。このため無印である程度は苦手なチームを回避できたのも不可能になってしまい、よりルガール出現条件を厳しくしているとも言える。特に無印から3人とも超反応で強かった「 97(スペシャル)チーム」の強さは相変わらずなため、条件のためには避けたいところだが....。 またラスボスであるネスツボス勢も、全体的に元の登場作よりは緩めの難易度であるものの、やはりボスだけあってそこそこの超反応と高性能を有しており、簡単という訳でもない。 特にイグニスは元の『2001』とは異なり永久こそ使ってこないものの、新たに追加されたMAX2を使ってくることがあり、これがガード不能で回避も困難な上にCPU版は威力も絶大な為、終盤で逆転されて負けてしまうこともザラ。幸いネスツボスの出現条件は直前のステージ6のCPU3人目をどうフィニッシュしたかで決定され、MAX2=イグニス、MAX超必殺技=オリジナルゼロ、超必殺技=クローンゼロ、それ以外=クリザリッドとなっているため、MAX2以外で倒せばイグニスルートには進まないので、条件をしっかり把握しておけばイグニスを避ける事は簡単。戦ったネスツボスが誰かはルガール出現条件に問われない。 無印『2002』はお祭り作品でありストーリーがなかったが、本作もエンディングまで特にストーリーは存在しない。そこで問題になってくるのが、オリジナルキャラクター・ネームレスの件となる。 ネームレスは、参戦に至るストーリーや彼の解決すべき問題が詳細に設定されているものの、前述の通り本作をいかにやりこもうともストーリーは展開しない。つまり彼の行く末や恋人イゾルデ(*11)の生死など、設定上張られた伏線などは作中で一切回収されず、肩透かし感は否めないのだ。 本作以降のシリーズ作で回収されることを期待したいが、そもそもネスツ編は前述した通り無印以前に話が完結しており……微妙なところではある。 後にモバゲータウン内において展開されたTHE KING OF FIGHTERS バトルフェスタ(サービス終了)にてネームレスの設定資料が公表され、その中でイゾルデの生死が判明した。その内容は「K と同様に片手に炎を制御するためのグローブをはめているが、それはかつての恋人の変わり果てた姿である」というもの。 家庭用限定の隠しボス扱いとなるキャラがネスツ編に全く関わっていないナイトメアギースであることに疑問を持つプレイヤーは多い。 「ネオジオ博士のお気に入り」だという噂があるが、実際は不明。 ギースは家庭用無印『2002』の追加キャラクターではあったが、当時は特にボス枠ではなかった(*12)。 一応、同じく無印をベースにした作品である『NEOWAVE』の最終ボスもギースだったが、そちらは若い姿の方だった。他にギースが最終ボスを務めたKOFはGBAの『THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD』もある。 『2002』と比較するとK9999とツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(暴走庵)が非参戦。 このうちK9999は性能のみネームレスに引き継がれており、またPS2版のネオジオモードでも一応使用できる。 暴走庵についてはレオナのように試合中に変身する案も考えられてはいたものの、「庵はレオナと違って制御できているわけではないので自ら暴走するのは不自然」といった理由や、ゲームバランスを考えた上で今作での参戦は断念されたとされる。 PS2版二種類のネオジオモードでも当然登場しないため、『2002』版暴走庵が使いたい場合は無印PS2版かXbox版を買うしかない。 また、前述の『NEOWAVE』の方に登場していた柴舟と若ギースも本作にはいない。もっともそちらは名目上別タイトルのため仕方ないと思われる。 見れば見るほど手抜きを感じる背景 確かに継ぎ接ぎや粗さが目立っていたせいで出来の悪かった無印より見違えるほどに綺麗になり、背景キャラもネオジオオールスターとなっているが、その多くは登場キャラのグラフィック改変や過去作の流用であり、シリーズに慣れ親しんでいる人ほど既視感を覚えやすい。 特に日本・高校ステージが顕著なのだが、背景のちょっとしたモブもラモンやマチュアの勝利ポーズと同じような動作をしている。 他にもADKキャラが節操無く配置されている点、お祭り作品であるせいかネスツ編がモチーフなのに全体的に大半のステージの雰囲気が明るすぎる点も指摘される。 その一方クローン研究施設ステージなど、ボスステージ用の背景は総じて好評なリファインが行われている。このことから、通常ステージの明るい傾向は意図した構成であるともとれる。 BGM選曲 新曲と、旧曲のアレンジ版の完成度も際立っている本作だが、後者の選曲は『 98』以前の曲が多く、「Tears」「Beauty and the Beast」などネスツ編の曲は意外と少ない。 せっかくの機会なので用意して欲しかった要望もある。 総評 『2002』の評価点の受け継ぎや欠点の修正はしっかりと行われリメイクとして、またバランスも良好でキャラ数も多いことから一個の格闘ゲームとして、極めて高い水準でまとまった作品と言える。 同時に本質的には『2002』の特徴を受け継ぎ、またもっと俯瞰すれば紛れもなく『KOF』シリーズ中~後期のゲーム性の継承者であるため、どちらかといえば個人の好みの範疇で拒絶感のでるユーザーがいてもおかしくはない。 つまるところ、長寿シリーズである『KOF』にひとつ傑作が追加された――という評価が妥当であろうか。 対戦ツールとしてやりこむに足る格闘ゲームとして、今でも巷のゲームセンターや各々の家庭とオンライン、そして大会を舞台に、白熱した勝負が繰り広げられている。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3279.html
THE KING OF FIGHTERS 98 DREAM MATCH NEVER ENDS 【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ないんてぃえいと どりーむ まっち ねばー えんず】 ジャンル 対戦格闘アクション 高解像度で見る裏を見る 対応機種 アーケード(MVS)ネオジオ・ネオジオCD 発売・開発元 SNK 稼働開始日 1998年7月23日 発売日 【NG】1998年9月28日【NGCD】1998年12月23日 レーティング CERO B(12歳以上対象) 配信 アーケードアーカイブス【Switch】2017年3月3日/823円(税8%込)【PS4】2018年1月11日/842円(税8%込)【One】2018年1月11日/823円(税8%込) 判定 良作 ポイント オロチ編の集大成とも言えるキャラクター数整ったシステム面と優れた対戦バランスドリームマッチのためストーリー性は皆無 THE KING OF FIGHTERSシリーズ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 移植・続編 リメイク版『ULTIMATE MATCH』 余談 概要 SNKを代表する対戦格闘ゲームの第5弾。通称98(きゅうはち)。また本作でシリーズで初めてサブタイトルが冠された。 「オロチ編」と呼ばれるストーリーが『 97』で完結したことを受け、本作は特別編として初代『 94』の「格闘の祭典」「オールスターゲーム」としての方向性をさらに推し進めた作風となった。それに伴い、ストーリー性は皆無となっている。 特徴 KOFの代名詞、3人1組のチームバトル 3人のキャラクターを選んでチームを組み、勝ち抜き式の対戦を行う。 ラウンドが終了するごとに勝者側には残りタイムに比例する体力回復、敗者側にはパワーゲージ面のアドバンテージが与えられる。 勝敗に影響することは少ないが、背景に待機している控えメンバーが「援護攻撃」を行える場合もある。 + キャラ一覧 デフォルト12チーム+エディット専用2人+裏キャラ12人+ラスボス1人 主人公チーム 草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 女性格闘家チーム 神楽ちづる 不知火舞 キング キムチーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ オロチチーム 七枷社 シェルミー クリス 97スペシャルチーム ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二 八神チーム 八神庵 マチュア バイス おやじチーム ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟 アメリカンスポーツチーム ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー エディット専用 ルガール・バーンシュタイン 乱入キャラ(エディット専用) 矢吹真吾 裏キャラ(隠しキャラ(*1)) 裏テリー・ボガード 裏アンディ・ボガード 裏ジョー・ヒガシ 裏リョウ・サカザキ 裏ロバート・ガルシア 裏ユリ・サカザキ 裏不知火舞 裏ビリー・カーン 95草薙京 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス ラスボス(家庭用のみ使用可) オメガ・ルガール システムが異なる2つのモード ADVANCEDモード(ADV) ストックが可能なパワーゲージを持つ。メインの溜め方は攻撃を相手に当てること。必殺技に至っては出すだけでもゲージが溜まる。相手の攻撃をガードしたり投げ以外の攻撃を喰らっても一応溜まるが微弱程度。 ゲージストック数は1人目は最大3本だが、1人敗北するごとに1ストック拡張され、3人目は最大5本までストック可能。この形式は多くの続編にも引き継がれることになった。 ゲージ1本消費で超必殺技、ガードキャンセル、パワーMAX発動の使用が可能。 MAX発動中はゲージが溜まらないが攻撃力が上昇し、超必殺技がMAX超必殺技になる。ただし『 97』と違い、超必殺技を使った時点でMAX状態は終了する。 前方ダッシュは「ラン」タイプ、回避動作は前方or後方に短距離移動する「緊急回避」。全体的に小回りの利いた立ち回りが可能で、安定感がある。 EXTRAモード(EX) 「パワー溜め動作」か相手の攻撃を受ける(ガード/喰らう問わず)ことでしかゲージが溜まらないが、ゲージが満タンになると自動的にパワーMAX状態に移行する。 本作では自チームの1人が敗北するごとに、ゲージの長さが短くなるアドバンテージを得られる。3人目はかなり短くなり、作中で最もMAXになりやすい。 EX同士の対戦限定で、挑発によって相手のパワーゲージを減らす仕様が復活。 残り体力が1/4以下になると超必殺技が使い放題になり、このときはパワーMAX中の間にMAX超必殺技が使える。 前方ダッシュは「(フロント)ステップ」タイプ、回避動作はその場で避ける「攻撃避け」。 ステップ中は空中判定。前作と異なり今作では空中特殊技と空中必殺技をステップ中に出せる。また、前作では削除されていた、攻撃避けから出せる専用の派生技である「カウンター攻撃」が復活。ただし出した瞬間から攻撃避けの無敵時間も終了する。 動作中に空中特殊技や空中必殺技を出せるステップと、攻撃避けやそこから専用の派生技「カウンター攻撃」などを駆使した、トリッキーな立ち回りが可能だが、投げ外しができないなど安定感に欠ける。 ただしこれでも前作よりは強化されている(前作ではステップ中に空中で出せる特殊技も必殺技も一切出せない上に攻撃避けからカウンター攻撃も出せず、さらにADVモードと違って中ジャンプができないなど、明らかに冷遇されていたモードであった)。 ちなみにCPUはこのモードを一切使用しない。 共通システム ふっとばし攻撃 CD同時押しで出る強力な攻撃。出が遅い代わりに判定が強く、当たるとダウンを奪える。 大ジャンプ、中ジャンプ、小ジャンプ 細かいレバー操作により多彩なジャンプを使い分けることができ、スピーディーな攻防が行われる。前作と異なりどのモードでも全種類のジャンプを使用可能。 空中ガード 一部の垂直ジャンプや後方ジャンプ中のみ可能。ただし空中ガードできる技は限られ、ジャンプ離陸直後はガード不能状態。 CPU戦について 前作までのCPU戦はゲーム開始時にデフォルトチーム中心かエディットチーム中心のどちらかのルートにランダムに決定されていたが、本作ではデフォルトチームルートに固定されている。 CPU戦の仕様変更によりエディット専用キャラクターは通常の対戦カードでは出現しなくなったものの、ゲーム内で条件を満たすことによってエディット専用キャラクターが乱入してくる様になった(*2)。 6ステージ+ボス(オメガ・ルガール)という構成だが、5ステージまでは前作に登場した9チームから、6ステージ目は本作からの追加キャラである八神チーム・おやじチーム・アメスポチームのいずれかから選ばれる。これらのチームには専用のステージも用意されている。 CPU側が使用するモードは前作と同じくADVANCEDモードのみ。 CPU戦でのコンティニュー時、1ステージの間プレイヤーが有利になる「コンティニューサービス」を導入。 評価点 整ったシステム面 『 97』や他のSNK作品で培われたシステムに調整が行き届き、攻守にバランスの取れたシステム体系が完成した。 強過ぎたコマンド投げにはきちんと調整が入り、ほとんどの技に、成立しない状況で出した際に発生してしまう失敗モーションこと「投げスカりポーズ」がついた(*3)他、ジャンプ攻撃から直接間合い内の相手を投げる連続技は成立しなくなった。それでも充分に有用たりえる技が多く、良調整であると言える。 ちなみに本作のコマンド投げは「コマンド成立後1フレームで投げが成立する(大門の天地返し、クラークのスーパーアルゼンチンバックブリーカー等)」「コマンド成立後投げ成立まで若干フレームを挟むが投げ成立まで無敵(大門の超大外刈り、アテナのスーパーサイキックスルー等)」「コマンド成立後投げ成立まで若干フレームを挟む上に投げ成立までに無敵時間が切れる(庵の屑風、ハイデルンのストームブリンガー)」「投げ発生までにフレームを挟み、無敵でもないが、その間に攻撃を食らってもひるまない(大門の嵐の山)」と、大きく分けて4つの種類がある(*4)。 ADVモード/EXモードは『CAPCOM VS. SNK 2』でもそれぞれ「Nグルーヴ」/「Sグルーヴ」として採用されている。 優れた対戦バランス 登場キャラクターの多さ、制作期間の短さによる大味な作りから、一貫してバランス面に問題があるとされていたKOFシリーズにあって極めてバランスが良い。 本シリーズは前作までは永久連続技や即死連続技が多く見られたが、本作にはごく一部に高難易度でなら永久が存在するのみである。 もちろん開発が人間の仕事である以上、格闘ゲームに完璧なバランスというのはあり得ず、本作にも大門五郎、神楽ちづる、乾いた大地の社(裏社)、クリス(表・裏両方)、チャン、ラルフといった強キャラ、一方でブライアン、ラッキー、ユリ(表・裏両方)、シェルミー(裏)、ジョー(裏)、アンディ(表・裏両方)、ロバート(裏)、ハイデルン、ビリー(表・裏両方)、山崎、ルガール(表)といった弱キャラは存在するのだが、キャラの多さを考慮すれば奇跡的な出来と言える。 主人公・草薙京(表)とライバルキャラ・八神庵というシリーズを象徴する人気キャラ二人が揃って強キャラに収まった点も見逃せない点。 各キャラに性能に応じたポイントを割り振り、総合的に均一な戦力で対戦する「レシオ制」を大会などで採用する動きもある。 多彩なキャラクター 『 97』の登場キャラに加えて、旧作からの復活キャラも多数登場し、合計51名。それぞれの性能も多岐に渡り、祭典に相応しい豪華な顔ぶれとなった。 キャラが多いと言われる一般的な作品でも20~30名が普通で、KOFはそれをやや上回る程度だが、本作のキャラ数は驚異的な数字である。 ストーリー上で死亡扱いになっているルガール・バーンシュタインやマチュア、バイスといったキャラも、ストーリー性の無い祭典ということで再登場を果たした。 『餓狼伝説』『龍虎の拳』からの客演キャラの一部には元のシリーズに準拠した性能の裏キャラが用意されており、ファンにも納得の出来。 熟成された演出 BGMや背景演出もシリーズの集大成と言える出来となっており、「祭典」感を盛り上げてくれる。『97』では基本BGMが環境音であることが議論を呼んだが、本作はこれまでのベスト盤に近い形となっている。 本作にはストーリーの展開が無いが、代わりに収録された特殊エンディングの遊び要素やキャラへのインタビューも見所のひとつ。 扱える容量が増加。同時に処理落ちの頻度が減った。 前作は処理落ちが発生しやすく、キャラとステージの組み合わせによっては負荷がかかりすぎて最悪フリーズしてしまう場合もあったが、本作はROMの扱える容量が増えたおかげで大幅に処理落ちの頻度が減少。これにより快適なゲーム展開が行われるようになった。 ちなみに本作はシリーズで初めて起動画面上の表記が「GIGA POWER」(*5)に変更された作品でもあるが、これは扱える容量が増強されたこととこれからも容量と表現が増していくことを示している(*6)。 コンティニューサービスが導入されたことにより、CPU戦に救済措置ができた。 当時の格闘ゲームはCPU戦が難しいゲームが多く(*7)、とりあえずクリアしたいというライト層への大きな助けとなった。サービスなしでコンティニューすることもできるため、善意の押し付けと感じる事も少ないシステムとなっている。 キャラクター選択画面の制限時間が31秒に伸び、目当てのキャラを選びやすくなった。 とはいえ、モードを即座に決めたと仮定すると1人当たりの制限時間は10秒なので、キャラ数を考えるとまだ短い部類ではあるが… 次回作『 99』からは再び制限時間が短くなり、本作と同等の余裕ができるのは、なんと『XI』を待つことになる。 賛否両論点 ストーリー性が皆無 『KOF』シリーズで初めてストーリーが存在せず、チーム別のメインエンディングもイラストのみ。先述の通りキャラへのインタビューはあるが、やはり物足りないか。 それまでのシリーズはオロチ一族との因縁に纏わる連作オリジナルストーリーを展開しており、『餓狼』シリーズ等の世界観とはまた違った独自性もあったため、それを期待したファンからは残念がられた。 一方で、ルガールやオロチチーム等のストーリー上死んだはずのキャラクターもそれに縛られず再登場できるという利点も大きく、この点でオールスター格闘ゲームとしての『KOF』を期待していた層からは歓迎された。 問題点 フィーリングバリエーションシステム ADVモードにのみ影響する隠しシステム。日替わりで各キャラの「機嫌」が変化し、これに応じてキャラクター交代時に引き継がせるパワーゲージのストックが、負けたキャラ本人の機嫌が良いと+1本、逆に機嫌が悪いと-1本、普通だとそのままとなる。その日のキャラの機嫌はチームのオーダー選択画面でスタートボタンを押すと確認できる。 『 97』のキャラ相性と似たシステムだが、本作では個人毎でランダムに変化するため、援護攻撃の相性とは切り離された。また、キャラ相性と違い次のキャラの機嫌は無関係で、負けたキャラ本人の機嫌のみに左右される点に注意。このため、機嫌の悪いキャラを3人目に置くことでデメリットを避けられる。 対戦にランダム要素を持たせるため(機嫌が良いキャラを先鋒or中堅にして機嫌が悪いキャラを大将にするといい)のシステムだが、せっかく溜めたゲージが減ったり、逆に極端に有利になることがあるため不評が多い。特に「強キャラの機嫌がいいとき」「弱キャラの機嫌が悪い時」は選択の偏りを免れない。持ちキャラ3人全員の機嫌が悪い日、ゲージ依存度が高いキャラ(例:タクマ)が機嫌が悪いキャラ2人に挟まれてしまう例なども起こり得る。 モード間の格差 特殊動作が使いやすく、守りが安定しているADVモードがEXモードよりも強いというのが定説。 ただしEXモードでも、ブライアンやバイス(*8)等キャラ次第では十分に特長を生かすことができ、また使用者が少ないため対策が立てられにくいというのも利点になる。前述のフィーリングバリエーションシステムも適用されないため、ゲージ管理が運に左右されることがないのも利点。 草薙京と不知火舞にはEX限定の高難度永久コンボがある。京の方は熟練プレイヤーならなんとか使いこなせるレベル。舞はほぼ無理だろう。 ガードキャンセルによる状況の膠着 本作のガードキャンセルふっとばし攻撃には少量ながらダメージがあり、これでKOすることも可能。極めて出が早く、ガードキャンセルを予測していても回避するのは至難の業であるため、ゲージさえあれば割合簡単に切り替えしができる。このため、残り体力の少ない状況からの逆転が非常に困難になっている。 そのためか、次回作『 99』ではガードキャンセルふっとばしがダメージゼロに変更されている。 キャラクター選出 『 96』のボスチームと藤堂香澄、過去作ラスボスでキャラ的な人気も高かったゲーニッツやオロチなど、一部の人気キャラクターが登場しないことに対する不満も見られる。 ただし如月影二は庵VSビリーの対戦前のデモで姿を見せ、Mr.ビッグはアメリカンスポーツチームのステージにて背景キャラとして登場している。 餓狼伝説チームの裏版は当時の最新作だった『RB2』に近い性能だが、ジョーの裏版だけは何故か『餓狼2』『餓狼SP』『 94』時代の技に退化しており、満場一致の最弱候補とされてしまう(*9)。 本作で復活したチームは『 94』以来の登場となったアメスポチーム。『 95』のストーリー上でライバルチームに敗北して以降、かませ役として背景へと退かされたことを鑑みるに、人気がさほど高いキャラ達とは言い難かったのだが… 後の『 98UM』では、オロチ編のキャラが如月影二や藤堂香澄も含めて全員登場を果たした。 総評 総勢50名を超える圧倒的なキャラクター数にしてシリーズ中最高の対戦バランスを誇り、今でも本作をKOF最高傑作に挙げる声が多い。 それだけに、KOFオロチ編のカーテンコールというには若干欠けのあるラインナップであることが惜しまれる。この点の補完は後のリメイク『 98 ULTIMATE MATCH(及びFINAL EDITION)』(どちらも後述の「リメイク」で紹介)で果たされることになる。 移植・続編 アーケード(MVS、業務用ネオジオ)完全移植の家庭用ネオジオ版の他、ネオジオCD版、プレイステーション版(PS)、ドリームキャスト版(DC)『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』(*10)が発売されている。移植版限定でオメガ・ルガールが使用可能になっている。 2007年にはPS3・PSP向けのゲームアーカイブスでPS版が配信された。更に2012年10月にWii向けにVCでNEOGEO版が配信された。 ネオジオCD版とPS版は劣化が目立つが、アレンジBGMなどの特典がある。ドリームキャスト版はOPがアニメに変更、背景が3D化されるなど本体性能を活かしたアレンジがされているが移植度は非常に高く、ネオジオポケットと連動するなどオマケ要素も充実している。UIが新規にデザインされ、半透明のエフェクトが使われており、ネオジオ版よりも豪華な仕上がりとなっている。ただしBGMがネオジオCD版の流用で1ループが短いためかほぼ読み込みがないにもかかわらず1ラウンド毎に途切れ頭からの再生となる。また、他機種の移植に収録されているギャラリーモードは未収録。ちなみに本作のDC版が、SNKの同ハード参入第1弾タイトルであった。 なお、本作のCD媒体への移植版ではキムチームのBGMのみがネオジオ/MVS版で使用されていたリアルバウト餓狼伝説の物からKOF 96の物に差し替えられている。 フィーリングバリエーションシステムは日替わりではなく、プレイ毎に変化するようになっている。 ネオジオCD版は描き下ろしイラストのカレンダーが付属する初回限定版も発売された。 PS版はジャケットが2種類存在し、通常は草薙京の目が開いているが、100分の1の確率で出荷分に含まれていた限定版は草薙京の目が閉じているものになっている(*11)。なお、両者でのゲーム内容や付属物の違いはなし。 この他にもネオジオポケットにて本作を元にした『キング・オブ・ファイターズR-2』が発売された。キャラがデフォルメされメンバーも減少しているが、本作では原作に未登場だった藤堂香澄が追加された他、エンディングでチーム毎の会話が追加され、キャラを育てることが出来るメイキングモードも収録されている等、独自路線のアレンジがなされている。 PS4・XboxOne・Nintendo Switchの「アケアカNEOGEO」にて今作のMVS版が移植されている。アケアカシリーズのシステムの仕様上ネット対戦は不可能で、MVS版準拠の為オメガ・ルガールも使用不可。 リメイク版『ULTIMATE MATCH』 2008年3月18日に『 98』のリメイク版である『THE KING OF FIGHTERS 98 ULTIMATE MATCH』がアーケードで稼働開始。 『 97』までに登場していながら『 98』に登場しなかったキャラが復活、一部キャラには裏キャラも追加。 略称は『 98UM』。このリメイク版の登場に伴ってか、ファン・プレイヤーの間では区別として、元となる『 98』が主に『無印 98』、一部では『元祖 98』『旧 98』などと呼ばれるようにもなった。 + UM追加キャラ及び追加・変更演出 デフォルト12 +1 チーム + エディット専用2 +2 人 + 裏キャラ12 +4 人 + ボス1 +4 人 無印のキャラはチーム編成もそのままで全員参加(真吾とルガールもエディット専用のまま) 96ボスチーム ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.ビッグ 追加乱入キャラ(エディット専用) 如月影二 藤堂香澄 追加裏キャラ 裏キング 裏山崎竜二 裏ブルー・マリー 裏ギース・ハワード 追加乱入キャラ(家庭用のみ裏キャラ) ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ(暴走庵) ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ(覚醒レオナ) 追加ラスボス(家庭用のみ使用可) ゲーニッツ オロチ 従来のキャラにも、紅丸の「雷光片手駒」、アテナの「サイコボール・レボリューション」、裏ジョーの「プレッシャーニー」「サンダーファイヤー」等、必殺技・超必殺技が追加されたキャラが存在する。 また、乱入キャラとボスが条件分岐で変化するようになった。 乱入キャラ 真吾 < 影二/香澄 < 通常ルガール/暴走庵/覚醒レオナ (右の方が条件が厳しい ※同条件で乱入対象が複数いるルートは誰が乱入してくるかはランダム。) ボス 以下の3ルートに変化(下のほうが条件が厳しい) ルガールルート 八神チーム/アメスポチーム/おやじチームのどれか→オメガルガール ゲーニッツルート ボスチーム→ゲーニッツ オロチルート 裏オロチチーム→オロチ いくつかのキャラが追加でプレイアブル参戦したことに伴い、背景や演出に登場していた同キャラが削除された。 例:ビリー対庵の掛け合い及びビリー勝利時の勝利ポーズで影二が登場しなくなった、アメリカンスポーツチームステージの背景からMr.ビッグ退場など。また後述でも紹介するボスチーム専用ステージは、『 96』ではビリーが背景にいたが(*12)、本作では元の無印からビリーがプレイアブルキャラとして参戦していることに伴い、背景から退場している。 ボスチームの復活に伴い、『 96』の同チームの専用ステージも復活。加えて『 97』にあった裏オロチチームの専用ステージも復活しており、さらに汎用ステージにも幾つかの新規ステージが追加された。 キャラの追加に加えてBGMにもいくつかの楽曲が追加。 主にCPU専用ボスを含めた本作追加キャラ全員それぞれの楽曲が追加(殆どが出典からの収録)。 ボスチームは『 96』と同様、3人全員にそれぞれ専用楽曲が用意されており、選曲もどれも『 96』に採用されていた曲。 さらに、主に裏キャラが存在するキャラの裏版として、原作で収録されていた曲も追加収録されており、往年のファンへのサービスが盛り沢山となっている。 一部キャラはさらに、過去作で収録されていた各種SEが割り当てられ、変更されてもいる(龍虎チームの裏キャラ全員の各技のSEが、原作『龍虎の拳』シリーズの打撃音に変更されているなど)。 新システムとして、ADVモードとEXモードのゲージ・回避・前ダッシュの3要素を任意で組み変えて選択するULTIMATEモード(ULT)が登場。これにより、例えば「EXゲージ・緊急回避・ダッシュタイプ:ラン」の組み合わせで『 96』に近いシステムを再現したりなども可能になった。ADVゲージと攻撃避けの組み合わせが使えるのもシリーズで本作が唯一。 ADVモード、EXモードそのものについてもある程度の変更が加えられている等、『無印 98』の対戦バランス調整版と言える。ちなみに、無印だとCPU側はADVACEDモードしか使用しなかったが、『 98UM』ではCPU側もEXモードとULTモードも使用するようになった(どのモードを使うかは試合毎にランダムで選ばれる)。 中でもシステムバランスに関してはいくつかテコ入れが行われている。特にEXモードは大幅に見直されて強化されており、ADVより歩く際の移動速度が早い(ただしステップ中に空中特殊技が出せなくなった。空中必殺技は無印同様に可能)(*13)、投げ外しがADV同様に可能に(ただし攻撃避けの最中に通常投げを喰らった場合は不可)、一本までだが溜まったゲージはADV同様に一旦ストックされて任意にMAX発動や直接消費する形で超必殺技を使うことが可能に、最初からパワーゲージが短め、次ラウンド以降へのゲージの引き継ぎ、クイックMAX発動に対応、負けるとパワーゲージが短くなるのではなく体力が早い段階で点滅し始めるようになる(その代わりに数秒のクールタイムが付いて体力点滅のみでは連発は不可)など、旧作と違いどちらかと言うと上級者向けのテクニカルなモードとなっている。 ADVモードにおいても若干の見直しが行われている。不評だったフィーリングバリエーションシステムが完全に廃止され、ゲージの引き継ぎに運の要素がなくなった。一方でEXモードとのバランスを保つ為か、こちらも回避動作である緊急回避中に通常投げを喰らった際に投げ外しが不可能になった。 反面、追加キャラのクラウザーや裏キングが強すぎたり、無印で強キャラだった庵や裏社が弱体化らしい弱体化を受けず引き続き強キャラに居座っていたり、一方で無印で弱キャラだった表ビリーが大した強化もされず弱キャラのまま放置されていたり、無印で準強キャラレベルだったチャンやラルフが悲惨なまでの弱体化を受けてしまっていたりなど、キャラバランスにおいては悪化も見られる。 特にクラウザーは闘劇 12でも全員が使用しており、ガードしても五分~有利のつく上に発生・判定・威力すべてが優秀なカイザーデュエルソバットからの上段弱ブリッツボールによる固めを筆頭に、高い対空性能と威力を持つ立ちふっとばし攻撃や優秀な発生の立ち近C、遠Dなど『2001』のフォクシーを彷彿とさせる凶悪な性能を誇る。 一方で無印で弱キャラだったアメリカンスポーツチームの3人とルガールにハイデルンや、新たに追加されたキャラの一人である表ギースや裏マリーに裏山崎などは「使っていて楽しい、程よい強さ」に強化及び調整されており、調整面で好評価のキャラも何人かいる。 CPU戦においても苦言を呈する意見が見られる。 特に1チーム目が非常に強い点に関しては、入門プレイヤーのハードルを高く上げてしまっており、批判が集まった。一方で、追加乱入キャラ達が、真吾と違って出現に条件があるにもかかわらず、CPUとして出現するとガードも攻めも甘々など、アルゴリズムに調整をしっかり行ったか疑問が残る。 また、先程記した通りCPU側もEXモードとULTモードも使用するようになったものの、基本的にアルゴリズムはADVモードしか使用しなかった無印準拠のものを搭載しているせいか、EXやULTでEXゲージを使用したとしても、ゲージ溜めを一切行わなかったりする。なのでこれらのモードを選択してくれた場合、それだけで超必などのゲージが必要な行動を使われる頻度が減るという一種のハンデになってしまっている(ランダムで得られる救済措置と取れなくもないが...)。 PS2版はネオジオオンラインコレクションVol.10として2008年6月26日発売。 ネットワーク対戦に対応していた他、家庭用特典としてチャレンジモード、ギャラリーモード、カラーエディット、アレンジBGMと3D背景、無印『 98』をネオジオモードとして同時収録(移植)など、充実した移植になっている。 ネット対戦はボス使用不可、ボスも使用可能、そして『無印 98』それぞれのチーム・シングルが用意されていた。ただしマルチマッチングBBは2010年にサービス終了しているため現在は不可。 PS2版には以下の不具合が確認されている。 + PS2版の不具合と対処方法 オプションの難易度設定を変更しても、反映されない。 ネオジオモードの難易度を変更すれば『KOF 98 UM』本編側にも反映され、チャレンジモードのCPUレベルも変化する。 背景を2Dに設定していると、ギースがMAX版デッドリーレイブを使用した時に、ごくまれにフリーズする。 背景を3Dに設定していればフリーズしない。 2009年7月1日にはXbox360にてXbox Live Arcade版が配信。 こちらはチャレンジモードとプラクティスモード、『無印 98』は同時収録されているものの、PS2版に存在した3D背景、アレンジBGM、カラーエディット、ギャラリーモードなどの追加要素の多くが削られている。ネット対戦も『 98UM』側のみ対応。 ……にもかかわらず公式サイトにはPS2版のコピペでこれらの要素についても記載されているため、嘘になってしまっている。 PS2版に存在したバグは修正されている。 その後、2011年1月24日にNESiCAxLiveの対応タイトルとして『THE KING OF FIGHTERS 98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION for NESiCAxLive』が配信。対戦バランスの再調整が行われている。こちらの主な略称は『 98FE』『 98UMFE』など。 基本的に性能の上方修正がなされていることが多い中、前述のクラウザーは当然のように大幅な弱体化を食らっている。 しかし、元々が12年以上にわたってやり込まれたタイトルである上、調整内容の殆どがパラメータ関係で新鮮味が皆無である事から、60人以上のキャラクターを一々把握し直す手間を掛けてまで移行する意味を見出されず、殆どのプレイヤーが旧来の『無印 98』または『 98UM』に留まる事になってしまった。 弱体化してもなお高性能なクラウザーに庵や影二など上位キャラ、一方でチャンやビリーなど下位キャラのバランス差、キャラとモードの相性はあるものの、のちのやりこみと研究によりモードを活かした戦い方、どのキャラも戦える最終調整のおかげで無印版同様に高水準の対戦ツールにまとまってはいる。 なお、2014年12月にPC版(SteamでのDL配信)ではあるが、『 98FE』版としての最初の家庭用移植版が発売された。 Steam版ではゲームバランスの修正以外の要素はXBLA版を元にしている。そのため追加要素は少ないが、こちらはPC版なのでユーザーの手でMODが作られたりしている。 後にアップデートでオンライン対戦のネットコードにロールバック方式を実装した事でラグが大きく改善されており多人数対戦ロビーと観戦機能が実装されている。 プレイ形態の都合上対戦環境は限られたままだがSteam版は度重なるオンライン面のアップデートにより幅広いオンライン対戦が可能になったため、発売当初よりはじわじわと対戦人口も安定し比較的快適なオンライン対戦が行いやすくなった。 2022年6月18日にはPS4版『 98FE』の配信が開始。家庭用ハードへの移植は稼働から実に約11年後であった。同年10月27日にはパッケージ版も発売された。内容はSteam版をベースとしている。オンライン対戦も可能(*14)。 余談 特定条件を満たすと、当時SNKがスポンサーを務めたラジオ番組「ねおちゅぴ」のオリジナルキャラ「タケシ&ミカ」が背景にゲストキャラとして登場する。ただし、条件がやたらややこしく、狙って出すのはなかなか難しい。 さらに、『 98UM』では別条件で同作を手掛けた「ネオジオ博士」と『ガンバレねおぽけくん(仮)』から「ねおぽけくん」のコンビが背景にゲストキャラとして登場する。こちらも条件が非常に厳しい。 麻宮アテナの声優は『 97』まで毎年変更されてきたが、本作以降から池澤春菜氏に固定された。 矢吹真吾の必殺技に「ひじ落とし(仮)」というものがあるが、これはボイス収録時に仮名だったものを子安武人氏がアドリブで「名前募集中!」と言って、それが受けてしまって正式名称となった逸話がある。 更に子安氏がパーソナリティを務めたラジオ番組「子安・氷上のゲムドラナイト」で実際に名前を募集してしまい、その結果「真吾謹製・オレ式 月肘」という名前に決定し、ネオジオCD版で実際にその技名のボイスが収録された。 また真吾のKO時のボイス「俺って進歩ねェ~!」も彼のアドリブで、彼曰く「心の叫び」とのこと。アドリブだった上に出版社への修正連絡が間に合っておらず、一部の攻略本ではKO時ボイスが『 97』と同じまま(「草薙さんごめんなさぁぁぁい!」)になっている。 本作ではレオナが試合前の掛け合いで上官のラルフに「あなたでは勝てない」と言い、逆に韓国チームのチャン・コーハンに敬礼するという妙な挙動がある。 このことが当時ユーザーの間で話題となり、後にチャンについては「彼の純粋なパワーに敬意を示している」という理由が語られ、以降のシリーズでも正式設定としてレオナからチャンへの敬礼が伝統として受け継がれることになり、勝利メッセージ等で言及している作品もある。『XIV』ではチャンからも敬礼が返されている。 一方でラルフへの暴言については全くフォローがなく次作以降きちんと敬礼するように修正されており、こちらは無かったことになったようだ。 二人の掛け合いデータを入れ違えたバグなのではないかと言われていたが、後にスタッフが語ったところによるとチャンについては当時バグ報告したらわざとと言われたとのことで、意図的に残されたものらしい(*15)。しかしこの発言でもラルフについては一切語られておらず、そちらは見落としだった可能性が高い。 『 98UM』でもチャンへの敬礼はしっかりと残され、一方でラルフについてはレオナとラルフが両方一番手の場合のみ無印『 98』を再現した暴言、片方が遅れて出た場合はきちんと敬礼するという、当時のテイストを残した演出になっている。 アーケード版では裏オロチチームのみだが(家庭用ネオジオ含めるならオメガ・ルガールも含む)、他社ハードへの家庭用移植以降、その他の全裏キャラの顔アイコンが変化するようになった。 『 98UM』でもこのアイコン変化は受け継がれているが、裏オロチチームとオメガ・ルガール以外は全員新規に描き起こされたものに変更された。 従来のキャラクターイラストが前年に比べて塗りなど明らかに変化しているが、これは公式絵師の森気楼がパソコンを買い替えた際、扱い慣れていないソフトを使っていたからとのこと。 なお、前述のリメイク版『 98UM』において追加されたキャラクター(+無印『 98』の時点で参戦していたがイラストが用意されていなかった裏オロチチームの3人とオメガルガール)のイラストは、別の絵師が当時の公式イラストの画風に似せる形で新規に描き下ろした物である。 本作のOP曲のバックに流れるラップ(と効果音)がMVS版(初期出荷版)、ネオジオ版(及びMVS版の後期出荷ロット)、アケアカ版で異なっている。まず、ネオジオ版(とMVS版後期出荷ロット)は曲の始まりの後にTVの砂嵐の様なノイズ音にかぶさる形で流れるラップだけが削除されており(*16)、アケアカ版に至っては前述の砂嵐の様なノイズ音はおろかラップパートまでもが全部削除されている。 その後、アケアカ版は2020年8月末のアップデートでAES/MVS後期版準拠でOPの英語ラップボイスが復帰している。
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ザ・キング・オブ・ファイターズ 94 機種:AC, NG, NGCD, PSN 作曲者:SNK新世界楽曲雑技団(幡谷正彦, Brother-Hige, 内田亜紀裕, PEARL SHIBAKICHI) 開発元:SNK 発売元:SNK 発売年:1994年8月25日 概要 KOFシリーズ第1作目。 作曲は新世界楽曲雑技団、メインコンポーザーはPAPAYAこと幡谷正彦。 2004年には10周年記念作品の『KOF 94 RE-BOUT』がPS2より発売。 BGMがオリジナルの他にネオジオCDのアレンジ版も収録されている。 その他、PSPの『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』『The king of fighters portable 94~ 98』にも収録。 Project EGGにて、Windows向けの配信もされた。 (次作:KOF 95) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 THE KING OF FIGHTERS 94 開幕 タイトル 第2回アーケード210位 THE KING OF FIGHTERS 94 開幕 MVSタイトル 死か屈辱かの選択 プレイヤーセレクト JUNGLE BOUNCER ACKEY ブラジルステージ 格闘ゲーム448位 CLEAR クリアBGM ね! PEARL SHIBAKICHI イギリスステージ 格闘ゲーム448位第2回アーケード210位 龍虎の変 メキシコステージ SLUM No.5 アメリカステージ ゲームソング369位(RE-BOUT)第2回アーケード271位 NAPOLITAN BLUES イタリアステージ ESAKA ACKEY 日本ステージ 憂 PEARL SHIBAKICHI 韓国ステージ 格闘ゲーム334位 サイコソルジャー "K・O・F Version" 中国ステージ R Dへ向かう ボス中間デモ 決闘R D ボスステージ1 ラストバトル117位第2回ラストバトル369位格闘ゲーム73位 UM・・・ ボスステージ1後デモ 決着R D ボスステージ2 プレ・ボン エンディング1 HAPPY JAH! あーりませんか エンディング2-1 SUNSET SKY Part4 "PAPAYA Version" エンディング2-2 CONTINUE~GAME OVER コンティニューゲームオーバー サウンドトラック ザ・キング・オブ・ファイターズ 94 ザ・キング・オブ・ファイターズ 94 Arrange Sound Trax THE KING OF FIGHTERS 94 ORIGINAL SOUND TRACK ダウンロード配信 SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.2 PV
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■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002 ULTIMATE MATCH THE KING OF FIGHTERS 2002 ●隠藏角色出現条件 ■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行